<令和7年 春季関東地区高校野球 埼玉県大会:浦和学院7-0県浦和(8回コールド)>◇26日◇2回戦◇県営大宮球場
埼玉を代表する進学校・県浦和に期待の投手がいる。それが138キロ右腕・阪樹(3年)だ。いきなり初戦で名門・浦和学院と対戦することになったが、「阪は後ろで投げることも多かったが、出し惜しみしてもしょうがないので」と 県浦和・丸中監督は1ヶ月前に故障復帰したばかりの阪を先発で起用することを決めた。
浦和学院を前にし、思わず笑顔で投球する阪。
その姿を見て試合後、浦和学院・森大監督は感慨深げだった。
3年前、中学生時代の阪が浦和学院の練習会に参加した時のこと。中学時代は県3位でNippon Express Jr.(さいたま市選抜)に選ばれ、勉強もオール5の阪から森監督は、
「浦和学院に行くか、浦和高校に行くか迷っています」と言われ、県浦和へ行くことを勧めたそうだ。
「確か森監督本人も現役時代は浦和高校に入れるくらいの学力があったはず」(浦和高校・丸中監督)
熟考の末、「浦和高校で甲子園に行ってみたい」と、県浦和を選んだ阪が浦和学院の前に立ちはだかる。
最速138kmの直球にキレの良い変化球を交え、2回には全てのアウトを三振で奪うなど強打の浦和学院打線を序盤封じた。
だが、雨の中断後の3回以降は制球を一気に乱し、5回5奪三振も5四球で4失点。
「途中崩れてしまったので夏までに改善しないと。制球が乱れないように改善し長いイニングを投げられるようにしたいです。それでも投げるのは楽しかったです」
阪は浦和学院戦の感想を正直に語る。
「打てずに負けるのが悔しい。チームとしても打撃を上げたい」(阪)
浦和学院の2枚看板、吉井 蓮太郎(3年)、岡部 修弥(3年)を前に県浦和はこの日は5安打と沈黙も、エースで4番の阪が中心のこの代は本来打のチーム。練習時間も打撃に費やす割合が大きい。
投手陣も阪を中心に左腕・後藤宏希(3年)や技巧派の上嶋歩(3年)、越路弾(3年)らもおりバリエーションに富む。
課題の守備を整備し阪が投打にチームを引っ張る展開が続くようであれば、夏の上位進出も見えてくる。
とにかく阪本人がどれだけ努力できるかがチーム浮沈の鍵を握る。阪樹、最後の夏に賭ける。
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