【目次】

  1. ベースとなるフィジカルを知ってほしい

  2. 夏、そして新チームのためにも、1年生は測定をやるべき

  3. 令和の時代だからこそゼット測定を!

令和の時代だからこそゼット測定を!

そんな渡部さんが担当しているゼット測定は、30年以上の歴史を持っている測定。多くの学校で採用されていることで有名であるのはもちろん、過去にはNPB入りした超高校級の選手やさらにはメジャーリーガーも測定したという信頼と、膨大なデータを持っていることで人気になっている。

測定項目は21種目にわたるが、そのおかげで選手たちのパワーだけではなく、柔軟性やスピード。さらには全身の連動性といった細かな部分までデータ化。この数字に基づいて、どうやってプレーを高めていくか。またケガのリスクを未然に防ぐか、という観点から練習メニューの作成に活用できることも、人気の理由となっている。

他にも全国ランキングによって他校の選手たちと競うことが出来る。またチームによっては、「ベンチ入りや遠征メンバーの基準の1つにもなっている」など、モチベーションアップ、成長を可視化出来ることで自信を持たせるなど、意外な形で選手たちの成長に一役買っているという。

ただゼット測定だけではなく、令和という時代になってあらゆる形で測定することが可能になった。アプリを活用すれば動作解析もできるなど手軽に誰でも簡単に、いつでも出来るようになった。

そんな時代だからこそ、渡部さんはゼット測定の存在が、より大切になると考えている。

「動作解析はよく聞くようになりましたが、基礎体力が低く実力ある選手も多い。その結果に基づく理想の動きを表現できない。また、全身の連動性も上手くいかないと動作解析の効果が薄いと思います。
テクニカルの分析が発達している時代だからこそ、まずはフィジカルを測定してもらいたい。ですので、ゼット測定を使っていただけたら幸いです」

ゼットの場合、測定をするだけではなく、体づくりのサポートで加圧トレーニングやオーダープロテインといったこともやっている。なので、測定結果に基づいて効果的なトレーニング法、栄養摂取までサポートできる体制が整っており、実際に大会で結果を出すチームや選手も出てきているという。

「加圧トレーニングは負荷が低くても高負荷のトレーニングと同じ効果が期待できるので、1年生には最適なアイテムです。高負荷ですと怪我のリスクも高いですが軽減できます。また、トレーニング器具の設備が乏しくても成果が出しやすいのもメリットです。ここ最近では、シーズン期のコンディション維持に活用されています。柔軟性の向上や疲労回復にも使用し、パフォーマンス維持にも効果的です。
オーダープロテインでは、素材のカスタマイズができ選手が不足がちな栄養素をチーム全員で摂取でき成果を上げやすい状態を作れます。チームで目標としている身体づくりの可能となれば、大会での結果を出すことに繋がりやすくなります」

こうした結果は、チームもしくは選手たちの地道な努力のおかげであることは間違いない。ただその過程では、「数字が上がったことで自信に繋がった」と渡部さんが話した現場からの反応のように、ちょっとした自信が成長を促して、練習の継続に繋がる。そうした下支えになっているのがゼット測定なのだ。

渡部さんは「計測して基礎体力がわかれば、他と比較してどうなのか。自分の伸びしろがわかると思います」と改めて測定をいち早く実施する大切さを謳ったうえで、最後にこんなメッセージを残した。

「高校野球は2年4ヶ月しかないので、そのなかで悔いなくやるには、入学してすぐにフィジカルの部分をチェックして、最後の夏まで高め続ける。そうやって悔いのないようにやり切ってもらえたらと思う。測定を実施して、夢舞台・甲子園に立てるように頑張ってほしいと思います」

長いようで短い高校野球生活。そんな2年4ヶ月で出来るだけ悔いを残さないためにも、測定をしてやるべきことを明確しておいた方が良いだろう。その手段として、確かな実績とデータを持つゼット測定は、成長の手助けになるのではないだろうか。

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