【目次】

  1. ベースとなるフィジカルを知ってほしい

  2. 夏、そして新チームのためにも、1年生は測定をやるべき

  3. 令和の時代だからこそゼット測定を!

甲子園に直接つながるわけではないが、新1年生や急激的に成長した選手など、新戦力を試す春。集大成の夏に向けて、公式戦を通じて現在の戦力を確認、課題を明確化。チームによってはシード権獲得を目指すところもあるだろう。

ただあくまでもそれは戦力であり、各選手の基礎体力は測定などをしなければ、的確に把握することは難しい。

しかし夏までの限られた貴重な時間を、練習やオープン戦に使いたいチームがほとんど。測定に時間を使いたくても、思い切れない学校があるだろう。

そういった学校に対して、「時間が限られているからこそ、やってほしい」と考えているのが、ゼットでアスリートテスト(以下、ゼット測定)を担当している渡部昭二さんだ。

ベースとなるフィジカルを知ってほしい

全国各地のあらゆるチームで実施されているゼット測定。そのメンバーとして、様々な学校に訪問している渡部さんが、測定を春先から実施してほしいのは、時間だけが理由ではない。

「自分たちの現在地がわかることで、今後の練習が効率的に出来ることもありますが、測定結果をどれだけ夏まで維持できるか。ここも勝敗に繋がっていると感じています。
シーズン中ですので、練習やオープン戦が増えるのは当たり前です。しかし、その結果、フィジカルが低下してしまうと、出来るプレーの質も下がると考えています。練習量にも耐えられないので、まず自分たちのフィジカルがどれくらいなのか。測定を通じて知る必要があると感じています」

渡部さんたちゼット測定の担当者全員が「ケガなく体の強い選手になってほしい」と言う思いから、フィジカルがすべての土台だと考えて各チームで測定、レクチャーをしている。

「フィジカルが未熟の状態でテクニカルの部分ばかりにフォーカスしてしまうと、技術の伸びしろが少なかったり、ケガをするリスクが高まると感じています。だからベースとなるフィジカルを積み上げたうえで、テクニカルに重点を置いた方が良いと思うので、その第一歩でゼット測定をはじめとした測定からだと思います」

夏、そして新チームのためにも、1年生は測定をやるべき

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