ショートは激戦区、捕手では学法石川の強肩捕手が猛アピール

A:野手では田西 称内野手(小松大谷)の打撃練習がすごかったですね。

B:楽々ホームランという打球もありました。

A:高卒プロだと思ったら大学進学でした。

C:あんなに打球を飛ばしていたのに?

A:近年の入団2~3年での戦力外や、ドラフトの結果を見ての決断だと語ってくれました。


田西 称(小松大谷)

B:確かに年々、高卒は厳しい環境になっていますし、よほどの素材か、どうしてもプロに行きたい選手以外、高卒はおすすめできないかもしれません。

C:大学進学が多いのは、プロ野球経験者は大学野球部に所属できないルールも大きいですよね。このルールが変われば違うかもしれません。

B:元プロが入ることで、パワーバランスが変わるかもしれませんが、うまく救済できるルールは必要です。

A:一軍経験無し、および22歳以下など年齢制限など色々条件をつけてもいいと思います

B:田西選手、打撃は凄いのですが、初日のシートノックでは結構ミスが多かったのが気になりました。

C:現時点では守備が課題ですよね。

A:冷静に見ると、高卒でいくには課題が多い感じがしたので、本人が大学進学を判断するのも分かる感じがしました。田西選手を見ていると、高校時代の上田 希由翔選手(愛産大三河-明治大-ロッテ)を思い出しました。上田選手は候補に選ばれて合宿で強烈な打球を打っていて、ギリギリまで高卒プロを考えていた選手です。彼も大学4年間でドラフト1位になりましたし、田西選手もそんな成長を期待したいです。同じサードの守備では為永 皓内野手(横浜)が本当に上手かったですね。

C:すごく安心感のある守備をしていましたね。

B:為永選手は見栄えするようなスラッガーではないので、チームの顔になる選手ではありませんが、どのチームでもレギュラーになれる選手だと思っています。それぐらい攻守の安定感が凄いです。

A:練習を見ていても、打撃、守備を丁寧にこなしていて、こうしたところが高いパフォーマンスを発揮できる要因かなと。奥村 凌大内野手(横浜)もそうですが、横浜の選手たちの技術の高さが光っていました。

C:ショートは激戦区になりそうです。

B:みんな上手かったですが、その中でも特に岡部 飛雄馬内野手(敦賀気比)の守備が良かったです。打球の入りが非常に良かったですね。

A:岡部選手は常に元気に声を出していました。紅白戦でも、視野の広さを感じましたね。小倉監督もかなり評価していました。的確な指示、声かけができていると。

B:スカウトからの注目度が高い赤埴 幸輝内野手(天理)の復調も大きかったですね。三塁打を打った時のベースランニングは非常に速かったですし、木製バットを使った打撃練習ではフェンス直撃の当たりもありました。

A:今年は高卒プロ志望の野手が少ないので、赤埴選手が活躍して盛り上げてほしいと思います。

B:あとはイーマン 琉海内野手(エナジックスポーツ)も良かったですね。攻守ともに洗練されていて、話をしても、落ち着いた受け答えが印象的でした。

C:捕手も結構良かったですね。みんなバランスが取れていました。

A大栄 利哉捕手(学法石川)の強肩ぶりが際立っていました。シートノックで二塁送球する練習があって、ほとんどが1.8秒〜1.9秒台でした。タイムだけではなく、伸びていく球筋はすさまじかったです。投手もやっているということもあって、本物の強肩でした。

B:捕手としての総合力、感性の良さでは横山 悠捕手(山梨学院)が良かったですね。木製バットでもしっかりと打っていました。

二刀流選手は外野手兼任か

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