試合レポート

明豊が劇的9回サヨナラ勝ちでセンバツ初戦4連勝!敦賀気比エース竹下はアクシデントに泣く

2024.03.19


石田智能(明豊)※写真は過去の取材より

<第96回選抜高校野球大会:明豊1-0敦賀気比>◇19日◇1回戦◇甲子園

明豊(大分)が9回2死からのサヨナラ勝ちで、敦賀気比(福井)を破って、4大会連続のセンバツ初戦突破を果たした。敦賀気比は4大会連続での初戦敗退となってしまった。

0対0で迎えた9回裏。2死一、二塁から、石田 智能捕手(3年)が右前打。二塁走者が一気に本塁に突入し、きわどいタイミングとなったがセーフの判定で、明豊ナインが歓喜の輪を作った。

石田は「(打球が)抜けてくれという思いと、二塁走者の木村がかえってきてくれ、という思いでみていた」と興奮気味に話した。捕手としても「敦賀気比打線は良い打者が多いがインコースをしっかりと使えば抑えられると思っていた」と無失点に抑えたことに胸を張った。

投手陣が踏ん張った。先発した背番号11の寺本 悠真投手(2年)が7回途中までわずか3安打無失点。リリーフした背番号1の野田 皇志投手(3年)も後輩の頑張りに応えるように9回まで無失点で切り抜けた。寺本は「コントロールには自信があるが、初回は緊張した。1回表を抑えたことで、2回以降は丁寧に投げることができた」と声を弾ませる。

川崎監督は、7回2死二塁で野田をリリーフに送ったことについて、「彼は甲子園経験もあるので、本人には大事な場面で投げることを伝えていた。投手交代のタイミングは相手打者との反応で、いつ交代させるのかを考えていた」と継投策も見事にはまった。

敦賀気比の先発、竹下 海斗投手(3年)は9回1死まで無失点に抑える好投も、146球を投げたところで。足がつってマウンドを降りてセンターへ。「まだ体力不足で、しっかりとトレーニングをして夏に戻っていきたい」と唇をかみしめた。エースで4番の大役を十分に果たしたが、勝利には結びつかなかった。

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この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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