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【センバツドラフト候補・注目野手編①】新基準バットも関係ない!ラマル、モイセエフなど大会を盛り上げる8人のスラッガーたち!

2024.02.14


ラマル・ギービンラタナヤケ(大阪桐蔭)、モイセエフ・ニキータ(豊川)、高橋 徹平(関東一)

第96回選抜高等学校野球大会の出場32校から大会を盛り上げるスラッガーたちをピックアップしていきたい。

今大会は新基準バットになり、打者からすれば打球速度も落ちて、飛びにくい。投手有利な大会になりそうな中、2人の超高校級スラッガーは結果を残し、大会の顔になってくれそうだ。

大会の顔となりそうな2人の超高校級スラッガー

1人目がラマル ギービン ラタナヤケ内野手(大阪桐蔭)だ。両親がスリランカ出身で、愛知港ボーイズ時代から注目されてきたスラッガーで、昨秋の公式戦では12試合で5本塁打、打率.400を記録。そのうちの1本は、明治神宮大会で放った本塁打。右打者ながら、ライトへ弾丸ライナーを放ち、まるで左打者の打球のようだった。圧倒的なパワーは他の高校球児と比較しても群を抜いている。課題だった三塁守備も1年生の時と比べると上達が見える。自分の課題に向かってコツコツと取り組めるのがラマルの良さ。センバツでも主役級の活躍を見せることができるか。

もう1人がモイセエフ・ニキータ外野手(豊川)だ。両親がロシア人のモイセエフは中学時代、現在のようにスラッガータイプではなく、細身の左打者だったという。しかし豊川では徹底としたウエイトトレーニングで、体重増加を行った。高校通算14本塁打のうち、昨秋は公式戦で6本塁打を記録。モイセエフの打撃はラマルのような圧倒的なパワーではなく、的確に捉えて、右投手、左投手問わずに打ち返すミート力の高さが光る。モイセエフは打席前に配球を読んで狙い球を絞る。どのタイミングで打つのか、そして体を開かずに強いスイングを心がけている。

勝負強さを示す数値として、昨秋はチームトップの32打点を記録。
鈴木 貫太主将(2年)の「モイセエフに回せばなんとかなる気持ちでつないでいます」というのがチームの認識。
1人のスター打者の存在で、劣勢の状況になって諦めず、昨秋の東海大会の準決勝の宇治山田商戦では逆転サヨナラにつながる適時打、神宮大会の高知戦でも追撃のきっかけとなる適時打を放ち、延長10回裏にサヨナラ勝ちを収めた。

常に芯で捉えることができており、新基準バットでも鋭い打球を魅せてくれそうだ。
センバツではどんな打撃成績を残すのか。

次のページ:「打撃成績も優秀な6人のスラッガーたち」「左打ちのスラッガーではこの3人に注目」

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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