【春季関東大会】選抜ベスト4の中央学院を追い込んだ常総学院の鉄壁の守備力!149キロ右腕の小林の活躍でコールド勝ち!
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小林 芯汰(常総学院)
【トーナメント表】春季関東地区大会 結果一覧
<春季関東大会:常総学院10-3中央学院>◇19日◇2回戦◇上毛敷島野球場
常総学院vs中央学院のセンバツ出場校同士の一戦は10対3で常総学院が8回コールド勝ちで勝利を収めた。
両チームとも各打者のスイングスピード、守備力の高さ、スピード感ともにハイレベルで、中盤までは緊迫した攻防となったが、試合を分けたのは守備力だ。
捕球、送球の基礎的な守備力はもちろんだが、常総学院の選手たちは視野が広く、連係プレーも無駄がない。3回表に先頭打者の出塁を許したが併殺に打ち取り、4回表、3対2でリードし、一死二、三塁のピンチの場面ではセカンドゴロで同点に許したが、三塁を回った二塁走者が大きくオーバーランしたのを見逃さず、三塁でアウト。走者の動きを良く見ていたナイスプレーだった。セカンドの丸山 隼人内野手(3年)はこう語る。
「チームでは普段の守備練習から相手の隙を逃さないことを意識して練習をしています。中央学院は機動力のあるチームだからこそ、オーバーランが大きくなるのは想定していました。その隙をついてチームで出来たと思います」
また7回表には二死二塁のピンチから左前安打を打たれたが、鮮やかな連係プレーで補殺を記録し、同点を許さなかった。この守備に島田 直也監督は
「うちは守備のチームですから、こういう練習をずっとやってきました。キャッチボールができていたと思います」と称賛した。
この堅い守備に中央学院は追い詰められた雰囲気があった。野手陣の足の動きが重くなったり、選抜や県大会で見られた元気が感じられなかった。そうなると、バッテリーの配球が淡泊になったり、普段見られないミスが終盤に見られた。そこを逃さなかった常総学院は7回に1点を追加し、8回には5点を入れてコールド勝ちを収めた。
個人では149キロ右腕の小林 芯汰投手(3年)が選抜から成長を見せている。
「選抜では変化球に頼りすぎていたので、もう一度、直球を磨き直しました」
投球フォームでは二段モーション気味の上げ方に変更した。足を上げてから踏み出すまでの動きが速くなり、ボールに勢いを伝えられたことで、平均球速が140キロ前半まで上がり、力で押せるようになっていた。選抜では130キロ後半の直球が多く、威力に物足りなさを感じていたので、小林らしい投球ができるようになっていた。
1回表、蔵並 龍之介投手(3年)に2ランを打たれ、「内角を攻めず、安易に外のカットボールを投げてしまい、逃げの配球になってしまった」と悔やんだが、そこからストレート中心の配球で強打の中央学院打線に6回3失点の力投を見せた。島田監督は「ストレートがだいぶ良くなっているので、期待はしていました。1回の2点は仕方ないと思います。そこからだいぶ立て直しましたが、まだ走者が出ると投げ急ぎが目立って手投げになる傾向があります。その改善を次の試合に期待します」とコメント。小林も走者を背負ってからの投球を反省していた。
打者としては4打数3安打3打点。二塁打2本。そして8回裏に試合を決定づける3ランを放った。この一打に「インコースのフォークを打ち返すことができた。ポール際だったのでファウルになるかなと思っていましたが、入ってくれて驚きました。追加点を入れることができてよかった」と喜んだ。打撃練習が好きでよく練習をする小林の長打力は目を見張るものがある。
エースの成長と堅い守備が光った常総学院。次の相手は健大高崎との対戦になるが、1点を争う好勝負を期待したい。
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