試合レポート

【甲子園】1回戦 東海大星翔 vs 浜松開誠館

2023.08.10


浜松開誠館の勝負強い4番捕手が一振りでチームに歴史的勝利もたらす

<第105回全国高校野球選手権記念大会:浜松開誠館5ー2東海大星翔>◇10日◇1回戦◇甲子園

頼れる4番のひと振りが、甲子園初陣での初勝利をもたらした。1点ビハインドで迎えた5回。甲子園初出場の浜松開誠館(静岡)の新妻 恭介捕手(3年)が2ランを放って逆転。自身甲子園初アーチで、チームの歴史にその名を刻んだ。

第1打席は2回の先頭打者で遊ゴロ、第2打席は3回のチャンスで左飛。ふがいない結果に終わっていたが、第3打席で本領を発揮した。初球から直球を積極的に振りにいくとやや振り遅れ気味にファウルとなっていたが、カウント2ー2からのやや高めに入ったスライダーを振り抜くと打球は左翼席へ。体が勝手に反応したようなスイングでバットの先に乗せた打球。チームの思いと自身のリベンジの気持ちが、大きなアーチを描かせた。

チームは8回にも2点を奪って勝利を決定づけた。静岡大会では準決勝でサヨナラ打を放つなど、勝負強さが光る新妻の一振りが甲子園でもチームに勇気をもたらし、大きな勝利をもたらした。

先発の近藤 愛斗投手(3年)は2回までに2点は失ったが、3回以降は立ち直って5回まで安打を許さず、6回まで追加点を許さなかった。7回途中からは2番手・広崎 漣投手(3年)が好リリーフ。最後まで東海大星翔(熊本)に反撃を許さず逃げ切った。

今大会、甲子園初出場チームは4校出場。共栄学園(東東京)は初戦敗退したが、高知中央(高知)、鳥栖工(佐賀)に次いで3チーム目の初陣初勝利となった。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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