試合レポート

【四国六大学】最速148キロ右腕・舩田 清志の粘投で松山大が連勝! 2季連続リーグVと2年ぶり全日本大学野球選手権出場に王手!

2024.05.07


松山大先発・舩田 清志投手(4年=宇和島東)

4月6日(土)に愛媛県新居浜市の新居浜市営球場で開幕した「令和6年度春季(通算87回)四国六大学野球リーグ戦」もいよいよ大詰め。1部リーグ第5週は四国学院大vs愛媛大、香川大vs聖カタリナ大、高知工科大vs松山大の3カードが開催された。5月5日の第2日第3試合では、左腕・松田 光稀投手(4年=高松商)の完投により5対4で先勝した松山大と、2年連続の全日本大学野球選手権出場を目指す高知工科大とが対戦した。

松山大の先発は宇和島東2年時に、夏の甲子園マウンドを経験している舩田 清志投手(4年)。3月10日に行われた福井工業大との「松山大硬式野球部創部100周年記念試合」では、自己最速を一気に3キロ塗り替える148キロを叩き出し一躍注目度が高まっていた。船田は、9回159球を投げ被安打6・四死球8、最速も145キロ止まりと「状態が悪かった」中にあっても、2年間かけて編み出したチェンジアップ、カーブ、カットボールといった曲がり球のコンビネーションを用いて12個の三振を奪取した。

「全日本大学野球選手権で松山大50年ぶりの勝利投手になる」ことを最終学年の目標に掲げる舩田の粘投に対し、松山大・池田 幸二郎監督も「舩田は(先発8回3分の2で降板した)香川大2回戦と比べてボールの強さもあったので今日は最後まで行かせるつもりだった。3ボール、フルカウントから自分たちの流れに持ってくる場面もあったし、成長していると思う」と背番号11を讃えた。

そんな試合のフィナーレは実に劇的なものとなった。3対2、松山大リードで迎えた9回表に高知工科大は二死二塁の同点機をつかむと4番・原 駿太外野手(3年=明豊)が中前打を放つ。しかし、侍ジャパン大学代表候補の主将・天野 幹太郎内野手(4年=広陵)のホーム突入は「一昨年の東京六大学オールスターゲームで練習の手伝いをした際、蛭間 拓哉外野手(現:埼玉西武ライオンズ)から『ホーム返球はワンバウンドで返した方がいい』とアドバイスをもらった通りにできた」と、西村 友貴外野手(3年=広島商)がストライク送球で阻止しゲームセット。これにより高知工科大に連勝、通算成績を8勝2敗・勝ち点3とした松山大はリーグ首位に浮上している。

かくして松山大はいずれも香川県で開催される四国学院大との3回戦、12日の聖カタリナ大との3回戦のどちらかに勝利すると、2季連続32度目の1部リーグVと2ぶり2度目の全日本大学野球選手権出場権を手中に収めることに。いわゆる「王手」の状況を四国大学野球のパイオニア的存在は自らの力で切り拓いた。

試合後、ひとしきり喜びに沸く三塁側ベンチ。しかし、まだ何もつかんでいないことも彼らは理解している。そして明徳義塾では2020年の甲子園交流試合含む3度の全国大会に出場、松山大でも1・2年春に全日本大学野球選手権を経験している主将の合田 涼真内野手(4年)は、最後にこう言い切った。「あと1勝は気持ちで勝ちます!」

全国の注目を浴び、人生を変えるために。松山大は最後の一押しも高知工科大戦同様に粘り強く闘う覚悟だ。

 

 

この記事の執筆者: 寺下 友徳

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