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大会3日目は大崎など九州勢3校、21世紀枠3校は3尽くしの日に!3試合の見所を徹底解説!

2021.03.21

 大会3日目3試合。注目は、21世紀枠3校がすべて登場し、出場校が出そろう。センバツだからということもあるが、全3試合、ロースコアの接戦が期待できるだろう。それだけの投手力、守備力を持ったチームだからだ。

第1試合 具志川商vs八戸西

大会3日目は大崎など九州勢3校、21世紀枠3校は3尽くしの日に!3試合の見所を徹底解説! | 高校野球ドットコム
新川 俊介、福島 蓮

 21世紀枠同士の対決はNPBスカウトも注目する対決だ。

 最速144キロを計測する沖縄屈指の右腕・新川 俊介は、角度のある速球を投げ込み、評価急上昇中。昨秋は6試合で防御率3.10の力投を見せている。

 八戸西のエースは189センチの大型右腕・福島 蓮。長身を生かした投球フォームから投げ込む直球は角度があり、しっかりと自分の持ち味を生かしている。甲子園に集まったNPBスカウトに熱視線を浴びるであろう両投手は期待通りの快投を見せることができるか。

 両エースを紹介したが、打者の方も紹介すると、具志川商は体格がよく、長打力もある猪俣 伊吹の打撃に注目。八戸西は2本塁打を放った廣田 大和、左の強打者・津嶋 優吉と長打力のある打者がクリーンナップを打っており、破壊力もある。

 両投手の持ち味を発揮すれば、投手戦となるだろう。三島南鳥取城北に接戦を演じ、大きく注目を浴びた選手もいるように、ぜひ甲子園で躍動して野球人生を変える活躍を期待したい。

[page_break:第2試合 福岡大大濠 VS 大崎]

第2試合 福岡大大濠 VS 大崎

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坂本 安司、毛利 海大

 昨秋の九州大会決勝の試合がまたも実現。間違いなく好試合が展開されそうだ。

 福岡大大濠は福岡を代表するドクターK・毛利 海大の投球に期待。ここまで多くの好左腕が好投を見せ、甲子園を盛り上げているが、毛利も必見の好投手。140キロ前後の速球、キレのあるスライダーを低めに集める投球は激戦区・福岡に揉まれているだけあって、完成度が群を抜いている。少ない失点が計算できる投手であろう。

 打線は正捕手で打線の核である川上 陸斗が攻守の要。伸び盛りの大型遊撃手・山下 恭吾など潜在能力が高い選手をそろえる。

 そして大崎清峰、佐世保実業を甲子園に導いた清水央彦監督直伝の緻密な投球術で翻弄する大会屈指の技巧派右腕・坂本 安司に注目。技巧派ではあるが、140キロ前後の速球を投げられる好投手である。簡単に打ち崩せない投手だろう。

 守備も昨秋9試合4失策と鉄壁の守備を誇り、走塁にも力を入れ、組織的野球ができる好チームだ。

 終盤まで展開が読めない接戦が期待できるだろう。

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第3試合 東播磨 VS 明豊

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鈴木 悠仁、京本 眞

 21世紀枠最後の登場となった東播磨は、一般枠とほぼ同等の実力を持ったチームである。強豪ぞろいの兵庫県を勝ち抜いた実力、メンタルの強さはただものではない。福村監督が徹底的に鍛えこんだ走塁は10試合で24盗塁を記録。数字以上に相手にプレッシャーを与える走塁が怖い。

 このチームの評価を上げているのはエース・鈴木 悠仁の存在。最速144キロをするだけではなく、ゲームメイクもできる本格派右腕。機動力を売りとするチームで、これほどの速球投手を擁するのはあまり例にない。さらに守備では県内屈指の遊撃手へ化けそうな高山 隼のフィールディングは遊撃手の守備を見るのが好きな高校野球ファンにとっては必見の逸材だ。

 一方、明豊は8試合で失策1と鉄壁の守備を誇る。そして143キロ右腕・京本 眞、141キロ左腕・太田 虎次朗と2人の好投手を擁し、さらに打線も黒木 日向を中心にミート力が高い選手をそろえ、九州大会の勝ち上がりを見ても好投手の対応もできる。

 野球の基礎ができており、お互い視野が広い選手が多いので、試合終盤までロースコアの試合展開となりそうだ。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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