今年の第93回選抜高等学校野球大会の出場32校が決まった。今回は東日本地区の投手編に続いて野手たちを紹介したい。
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それぞれの強みを持った野手たち

プロ注目捕手・髙木翔斗
まず東日本の捕手でいえば、強打者タイプの綱川 真之佑(健大高崎)。昨秋まで高校通算21本塁打を記録しており、振り幅が大きいスイングで次々と本塁打を量産。スローイングも強く、今大会注目の強打の捕手だ。また、プロ注目捕手といえば髙木 翔斗(県立岐阜商)が上がるだろう。高校通算16本塁打の長打力、スローイングタイム1.9秒台の強肩。現代の捕手らしい俊敏性が溢れる好捕手だ。鍛冶舍監督も高く評価する逸材はこの選抜でブレイクを果たす。
2年連続でU-15代表を選ばれている福原 聖矢(東海大菅生)は高校生離れしたインテリジェンスを持った好捕手。率いる若林弘泰監督はとにかく選手の1人1人のプレーに対して求めるレベルは高い。その中でも特に捕手については厳しいが、その若林監督が認める頭脳の高さがあり、東海大菅生と対戦した強豪校監督も認めるほど。そして打撃も基本忠実で、広角に打球を飛ばし、さらに走塁センスも優れ、強肩と、抜群の野球選手として脚光を浴びそうだ。
木村 航大(仙台育英)も1年生から経験してきた好捕手。多くの場数を踏んできただけあって、冷静沈着なリードで数多くのピンチを救ってきた捕手だ。田邊 広大(常総学院)もスローイングタイム1.9秒台の強肩と常総学院の選手らしいレベルスイングでボールを捉え、安打を重ねるタイプだ。
【捕手】
綱川 真之佑(健大高崎)
髙木 翔斗(県立岐阜商)
福原 聖矢(東海大菅生)
木村 航大(仙台育英)
田邊 広大(常総学院)

スケールの大きさが注目される宮下朝陽
東日本は好ショートで溢れる。その中で関東・東京6枠目で出場が決まった大塚 瑠晏(東海大相模)は今年の高校生を代表する遊撃手。なんといっても魅力なのは、抜群のスピードを武器にヒット性の打球に追いついてアウトにする守備力。さらに滑らかなレベルスイングから広角に打ち分け、本塁打にできるパワーもある。この1年でプロを狙える選手として評価を受けることができるか注目だ。
スケールの大きさだと、宮下 朝陽(北海)も注目だろう。182センチ79キロと恵まれた体格をした道内屈指の大型遊撃手で、振り幅が大きいスイングで本塁打を量産し、さらに強肩を生かした守備も注目だ。
さらに中澤 空芽(東海大甲府)も面白い。今年の東海大甲府は守備のチームだが、その中でもナインが絶大な信頼を寄せるのが中澤。関東大会では抜群のフットワークが軽快で、ヒット性の当たりを阻止してアウトにする姿に絶賛の声が相次いだ。
岩田 一真(東海大菅生)も都大会では次々とファインプレーを見せて、ピンチを救った好遊撃手。そして個々ぞと見せる快打も見逃せない。
吉里 竜門(健大高崎)も面白い。健大高崎は大学レベルで活躍できる守備力が高い遊撃手を育てているが、吉里もその素質は十分にある。シャープな打撃、さらにフットワークが軽快な守備が魅力。努力を重ね、じわじわと才能を発揮してきた。