次世代主砲は清宮?野村?万波?
清宮 幸太郎(早稲田実)
春季キャンプも中盤に入り紅白戦や練習試合が増えてきた。開幕までの調整が許されるベテランや主力以外の若手選手は、開幕一軍入りを目指してアピールを続けている。
とくに高卒で入った若手は5年目くらいまでには、ある程度の実績がほしいところだろう。さてそこで各球団の期待の若手とでも言うべき、高卒2年目から5年目までの選手の現在地を確認してみたい。
日本ハムは投打ともに高卒の若手有望株が揃っている。野手では今シーズン3年目を迎える野村 佑希(花咲徳栄高→2018年2位)に注目が集まる。
昨シーズンは開幕スタメンに名を連ねるも負傷による離脱があり、21試合の出場にとどまった。それでも3本塁打を放ち、長打力の片鱗を見せている。守備面での不安は拭えないが、今春のキャンプでも一軍スタートから対外試合にも出場しており、三塁のレギュラー確保を狙っている。チームの先輩である中田 翔に次ぐ右の大砲候補ナンバー1であることは間違いない。
そして清宮 幸太郎(早稲田実業→2017年1位)である。鳴り物入りで入団した清宮はここまでレギュラー獲得には至っていない。同学年の村上 宗隆(ヤクルト)が凄まじい成績を残しており、比べてしまうと物足りないのは事実としてある。
しかし3年間で21本塁打は、高卒の選手としては十分すぎる数字だろう。2月21日の中日戦では弾丸ライナーで一発を放った。試合後には、「打ちまくってアピールし続けたい」とコメントしており、開幕スタメンへ向け一歩も譲るつもりはない。
一軍での実績はないものの万波 中正(横浜高→2018年4位)も面白い存在だ。昨シーズンはファームでチーム最多の打席数を誇る。打率.196(209打数41安打)と確実性には難があるものの8本塁打を記録した。長距離砲としての開花に期待がかかる。
一方の投手では堀 瑞輝(広島新庄高→2016年1位)が、すでに左の中継ぎとして戦力となっている。堀は2019年シーズンに53試合に登板すると、昨シーズンは45試合に登板。奪三振率は2年連続で9を超えている。
また先発では吉田 輝星(金足農業高→2018年1位)がローテーション入りを狙っている。昨シーズンは二軍で12試合に先発し防御率2.56と結果を出した。BB/9は2019年シーズンの3.92から1.66へと改善され、制球面での不安もなくなりつつある。ここまでの対外試合でも先発のマウンドを任されており、オープン戦の結果によっては開幕ローテーション入りもありそうだ。
日本ハムは2023年に新球場がオープンする。そのときの主軸候補となる高卒2年目から5年目の若手選手たちに注目だ。
【日本ハムの高卒2年目から5年目の選手】
※育成指名で現在も育成契約の選手はのぞく
<高卒5年目>
堀 瑞輝(広島新庄高→2016年1位)
高山 優希(大阪桐蔭高→2016年5位)※現在は育成契約
郡 拓也(帝京高→2016年7位)
今井 順之助(中京高→2016年9位)
<高卒4年目>
清宮 幸太郎(早稲田実業→2017年1位)
田中 瑛斗(柳ヶ浦高→2017年3位)
難波 侑平(創志学園高→2017年4位)
北浦 竜次(白鴎大足利高→2017年5位)
<高卒3年目>
吉田 輝星(金足農業高→2018年1位)
野村 佑希(花咲徳栄高→2018年2位)
万波 中正(横浜高→2018年4位)
柿木 蓮(大阪桐蔭高→2018年5位)
田宮 裕涼(成田高→2018年6位)
(記事:勝田 聡)
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