スラッガー、守備職人、好捕手ズラリ。2021年ドラフト注目野手リスト33名
2021年度のドラフト候補紹介は最終回。今回は全国に散らばる逸材野手をポジション別に紹介する。
逸材特集
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野呂田 漸など注目したい捕手5名
宮下朝陽(北海)
【捕手】
高木翔斗(県立岐阜商)は1年秋から騒がれてきた大型捕手。今年も4番捕手としてチームをけん引し、チームを引っ張る立場となっている。パワフルな打撃と強肩に注目だ。小園健太とともにバッテリーを組む松川虎生(市立和歌山)は中学時代から注目されてきた強打の捕手で高校通算30本塁打に到達。頭脳的なリードが光る好捕手・野呂田漸(秋田中央)、南條 碧斗(報徳学園)は安定したキャッチング、パンチ力ある打撃が光る好捕手。1年生の時から注目されてきた四国地区注目の捕手・古和田 大耀(新田)も楽しみな捕手だ。
高木 翔斗(県立岐阜商)
松川 虎生(市立和歌山)
野呂田 漸(秋田中央)
南條 碧斗(報徳学園)
古和田 大耀(新田)
【内野手】
宮下朝陽(北海)は今年の北海道を代表する大型遊撃手。振り幅が大きいスイングで本塁打を量産。
東北大会決勝で満塁本塁打を放った吉野 蓮(仙台育英)は期待の右のスラッガー。
1年秋からレギュラーとして活躍してきた大型遊撃手・三輪 拓未(常総学院)はこの秋にかけて力強さが増し、来春以降、さらに注目を浴びる可能性を持っている。
埼玉県ではスピーディな遊撃守備と相手のスキを果敢につつく走塁とバットコントロールの良さが目につく吉田 匠吾(浦和学院)、大型内野手・冨田 隼吾(花咲徳栄)は2年秋までなかなか出場機会がなく、現在の高校通算6本塁打だが、公式戦の打撃や、豪快な打撃練習を見ると、さらに量産する可能性を持ったスラッガー。佐倉シニア時代は有薗直輝とともにクリーンナップを打ち、4番をけん引してきた逸材は、最終学年で本塁打を量産できるか。
千葉県では準優勝の東京学館の遊撃手・粟飯原 龍之介は県大会の時点で高校通算17本塁打を放っている左のスラッガーでもある。
大塚 瑠晏(東海大相模)は抜群の動きを見せる好遊撃手。さらに一発を打てる長打力を身についている状況で、関東地区屈指のショートとして、来春以降も注目を浴びそうだ。中学時代にU-15代表入りした大型二塁手・木本 圭一(桐蔭学園)は攻守両面でレベルアップしたい。
関東一の初谷健心は攻守で基礎がしっかりとした遊撃手で、勝負強い打撃と強肩が光る遊撃守備。過去にプロ入りした山下幸輝、社会人トップ野手の本間 諒(セガサミー)の高校時代と比べても負けていない野手だといえる。清水武蔵(国士舘)はこの秋から遊撃手に転向。対応力が広い打撃はさらに力強さが増しており、来春までどんな進化を見せるのか注目が集まる。
[page_break:まだまだいる内野手、外野手の注目選手たち]まだまだいる内野手、外野手の注目選手たち
前田建伸(大阪桐蔭)
東海地区では1年夏に甲子園ベスト4を経験した小田康一郎(中京)はだんだん長打力が増しており、投手を務めるほどの強肩も魅力な三塁手。東海地区でも指折りの遊撃手・品川 侑生(三重三重)。
近畿地区では大阪桐蔭の前田建伸は中学時代から本塁打を重ねてきたスラッガー。好投手に対しても対応力の高さを発揮しており、期待のスラッガーだ。山下 陽輔(智辯学園)は前川右京とともに注目されてきたスラッガー。近畿大会では好投手相手に打率7割を記録。対応力の広さと強打を兼ね備え、来春以降、全国区の活躍が期待できそうだ。天理の杉下海生は1年秋から着実にステップアップしてきた遊撃手。安定したスローイングと高い捕球技術は近畿地区でもトップクラス。
中国地区ではバットコントロールの良さと安定した守備力を発揮する瀬尾秀太(広島新庄)、四国地区では板谷 朋生(高知中央)は投げては最速144キロの速球を投げ込む強肩があり、そして準々決勝の鳴門戦で5打数4安打をマークした遊撃手。そして米崎 薫暉(明徳義塾)は安定した遊撃守備と高いバットコントロールを発揮してきた四国屈指の遊撃手。そして聖カタリナの遊撃手・川口翔大は野球センス抜群の強打者。来春は大きく評価を高めて注目を浴びそうだ。
宮下朝陽(北海)
吉野 蓮(仙台育英)
吉田 匠吾(浦和学院)
冨田 隼吾(花咲徳栄)
粟飯原 龍之介(東京学館)
大塚 瑠晏(東海大相模)
木本 圭一(桐蔭学園)
初谷健心(関東一)
清水武蔵(国士舘)
小田康一郎(中京)
品川 侑生(三重三重)
前田建伸(大阪桐蔭)
山下 陽輔(智辯学園)
杉下海生(天理)
瀬尾秀太(広島新庄)
板谷 朋生(高知中央)
米崎 薫暉(明徳義塾)
川口翔大(聖カタリナ)
【外野手】
また1年春からレギュラーとして活躍した大型スラッガー・吉岡 道泰(専大松戸)も強烈なスイングから広角に鋭い打球を飛ばす。脚力も高く、全国デビューまでにさらに攻守の精度を高めていきたい。
中学時代、民放番組で元プロ投手との対決で大きな注目を浴びた森川倫太郎(健大高崎)は2年秋まで苦しんだ時期が多かったが、類まれな潜在能力の高さを発揮しつつある。関東大会準決勝では専大松戸の右サイド・深沢 鳳介から本塁打を放った。今年の健大高崎は打撃力が高い選手が多く、代打で実績を重ねながら信頼をつかんだ。長打力と潜在能力そのもはチームメイト・小澤周平だけではなく、「森木世代」はスラッガー揃い。清宮弟、前川、吉野、有薗など10人の全国レベルのスラッガーたち」で紹介したスラッガーに負けていないものがある。また下級生からスラッガーとして活躍してきた安達大和(横浜)も注目だ。
笹原操希(上田西)は北信越屈指の大型外野手。今秋の北信越大会では打率.412、長打率.824をマーク。さらに強肩で次々と捕殺を記録する。愛知県内では本塁打を量産する好打者・彦坂藍斗(享栄)、驚異的な俊足と好打が光る野間翔一郎(大阪桐蔭)、下級生から本塁打を量産し、好投手相手にも強打を発揮する瀬 千皓(天理)、下級生から強打を見せてきた畑中 未来翔(鳥取城北)、1年生の時から注目されてきた大型外野手・三代祥貴(大分商)も注目の逸材だ。そしてパワフルなスイングから強烈な打球を飛ばす松永知大(創成館)も県内トップの外野手だ。
吉岡 道泰(専大松戸)
森川倫太郎(健大高崎)
安達大和(横浜)
笹原操希(上田西)
彦坂藍斗(享栄)
瀬 千皓(天理)
野間翔一郎(大阪桐蔭)
畑中 未来翔(鳥取城北)
三代祥貴(大分商)
松永知大(創成館)
(記事=河嶋 宗一)