セ・打率1位の宮崎(厳木出身)とパ・盗塁数1位の荻野(郡山出身) 球界を牽引する数少ない公立校出身の2人
宮崎 敏郎と荻野 貴司
現在、セ・リーグで最多安打を記録しているのは、29安打を放っている横浜DeNAの宮崎 敏郎だ。(7月13日時点)
打率もリーグ3位の.372を残し2017年の首位打者は今季も好調のようだ。佐賀県の県立厳木(きゅうらぎ)高出身の宮崎。リーグ打率、安打10傑の中では唯一の公立校出身の選手だ。そしてパ・リーグでは盗塁ではリーグトップの9個を記録している荻野 貴司が奈良県立奈良郡山高出身。打率もリーグ6位の.321を残す。
宮崎は高校時代、2年夏から投手で4番を務める。甲子園出場経験はなく、大学は大分の日本文理大に進学する。在学中2度の首位打者、3度のMVPに輝き、大学卒業後はセガサミーに入社。2012年の都市対抗初戦では逆転満塁弾を放つなど、持ち前の勝負強さを発揮。2012年ドラフトで横浜DeNAから6位指名を受けプロ入りを果たした。
荻野の高校時代も3年夏の奈良大会準優勝が最高成績で甲子園出場経験はない。進学した関西学院大では現日本ハムの宮西 尚生らとともにプレー。4年春に17盗塁を記録しリーグ新記録を樹立した。大学卒業後はトヨタ自動車に進み、1年目から外野手としてスタメンを勝ち取り、チームの日本選手権2連覇に貢献した。2009年ドラフトで千葉ロッテに1位指名を受けプロの世界に足を踏み入れた。
プロの世界で結果を残し続ける数少ない公立校出身選手の二人。今季も球界を牽引する活躍を期待したい。
【今季の打撃成績】<*7月13日時点>
宮崎 敏郎(横浜DeNA) 20試合 78打数29安打17打点 打率.372 OPS 1.033
荻野 貴司(千葉ロッテ) 20試合 78打数25安打4打点 9盗塁 打率.321
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