河野 竜生(JFE西日本) 北海道日本ハムファイターズドラフト1位として 「想い」を持って北の大地へ降り立つ!
北海道日本ハムファイターズ1位指名が決まった瞬間、笑顔の河野 竜生(JFE西日本)
2019年10月17日(木)17時から都内のホテルにおいて開催された「プロ野球ドラフト会議 supprted byリポビタンD」において北海道日本ハムファイターズからドラフト1位指名を受けたJFE西日本の最速151キロ左腕・河野 竜生(1998年5月30日生まれ<21歳>・徳島県出身・左投左打・投手・174センチ81キロ・鳴門高卒3年目)が、広島県福山市のJFEスチール西日本製鉄所で記者会見を行ない、高校時代から目指していたプロ入りへの抱負を語った。
ドラフト2日前の10月15日(火)には三次きんさいスタジアム(広島県)で行われたJR四国とのオープン戦に登板し、当人は「まだ状態は50%」といは言いつつも先発5回を投げ3奪三振3四死球無失点。その内容もストレートは最速147キロを連発、変化球も強弱を付けたストレート含め内外角に投げ分け、「力不足・コンディショニング不足だった」都市対抗からの完全復活・スケールアップを強く印象付けた河野 竜生。その自信からか16時58分、ドラフト会議生中継を見守るため「都市対抗後には考え方も整理されるようになって、昨年の社会人野球日本選手権前より状態は上回っている」と語ったJFE西日本硬式野球部・山下 敬之監督、同部・内山 康治部長と共に作業服姿で会見場に入った後も、奥川 恭伸(星稜3年)が東京ヤクルトスワローズに決まった瞬間には笑みを浮かべるなどマウンド上さながらの落ち着いた表情を浮かべていた。
しかし、そこはまだ21歳。17時32分、2回目の入札で関野 浩之さんがオリックス・バファローズ、北海道日本ハムファイターズの順で「第1回選択希望選手 かわの・りゅうせい 投手 JFE西日本」と読み上げると、一気に表情は引き締まったものに。そして17時36分、抽選の結果選択権が北海道日本ハムファイターズに確定すると、一転満面の笑みを浮かべた。
指名直後の会見では開口一番「正直、1位と思っていなかったので素直にうれしい」と語った河野投手。その後の質疑応答では「北海道にはまだ一度もいったことはないが、ファイターズは素晴らしい投手、素晴らしい野手がいるチームだと思っている。ただここからが勝負、一日でも早く一軍でプレーし、一年でも長くプレーできる選手になって日本一に貢献したい。一軍のマウンドに上がるのがまずは一番だが1年目でしか味わえない新人王を取りたいし、プロでは柳田 悠岐選手(福岡ソフトバンクホークス)と対戦してストレートで三振を取ってみたい」と力強いコメントを残している。
最後は「常に勝利のことを考えて投げていきたい。最後は日本一になって恩返ししたい」と、昨年準優勝チームとして10月26日(土)に関東代表・日本製鉄鹿島との初戦を迎える「第45回社会人野球日本選手権」(京セラドーム大阪<大阪府>開催)での14大会ぶり2度目の頂点獲得へ向けJFE西日本の絶対エースとして抱き続けてきた想いを出し切り、北の大地でも続けて体現することを誓った河野。JFE西日本での3年間で大きく自分を変えた最速151キロ左腕は「徳島県出身の想いを込めて」2020年・北の大地に降り立つ。
取材=寺下 友徳