試合レポート

【阪神大学】大阪体育大の主将は逸材揃いの20年履正社世代!22歳誕生日の試合で活躍!

2024.05.10


弓埜祥太郎(大阪体育大)

大阪体育大が大阪電気通信大に5対4で勝利。6勝4敗で今季を終え、3位が確定した。敗れた大阪電気通信大は1勝8敗1分で最下位となり、入れ替え戦に回る。

3番三塁で出場した大阪体育大の主将・弓埜 祥太郎(4年=履正社)はこの日が22歳の誕生日。第1打席には応援席から「ハッピー・バースデー」が流れた。

「誕生日ということで気持ちが入った」という弓埜だが、第3打席までは無安打。3対3の同点で迎えた8回表の第4打席は先頭打者で回ってきた。

「ここで打たな絶対に勝たれへん」と強い気持ちで打席に入った弓埜は1ストライクからの2球目をしぶとくライト線に落とし、二塁打で出塁。続く代打・橋本 爽汰(4年)の中越え適時三塁打で生還し、これが決勝点となった。

「キャプテン最後の試合で勝って終わることができて良かったです」と笑顔を見せた弓埜。大阪体育大では春季リーグ戦後に幹部交代が行われるため、これで主将の任務は終える予定だ。

今年就任した松平一彦監督は2020年度まで履正社で部長を務めており、弓埜が大阪体育大に進学すると同時にコーチとなった。つまり、二人の師弟関係は7年目に突入していることになる。

「高校時代はキャプテンをするタイプではないと思いましたけど、立場が人を育てるというか、キャプテンをしていく中で成長していったと思います。弓埜中心によくまとまっていたので、よく頑張ってくれたと思います」と松平監督は教え子を労う。

履正社の同期は小深田 大地(DeNA)や内 星龍(楽天)、関本 勇輔(SUNホールディングスWEST)など逸材揃い。その中で弓埜は決して主力と言える立場ではなく、リーダーシップを発揮する場がなかった。

それでも大学で主力選手になり、3年春のリーグ戦終了後に主将に就任。「気持ちを入れ替えて、みんなに付いてきてもらえるように自分は喋りが下手くそなので、背中で見せる感じでやっていました」と献身的にチームを引っ張った。

高校時代からの付き合いである松平監督とコミュニケーションを取り合いながらチームを運営。「優勝できなかったことだけが悔しいです」と完全に満足できる結果ではなかったが、順位を昨秋の5位から3位に押し上げ、一定の成果は見えた。

多くの4年生がこの春で引退する中で、弓埜は秋のリーグ戦も出場する。一選手として迎えるラストシーズンに向けて、「何も考えずに積極的にいこうと思います」と爆発を誓った。

この記事の執筆者: 馬場 遼

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.22

【九州地区ベスト8以上進出校 7・22】福岡と佐賀で決勝のカードが決定、宮崎、鹿児島では4強が出揃う【2024夏の甲子園】

2024.07.23

「松坂さんを超える投手になる」偉大な先輩を夢に見る横浜のスーパー1年生が最速147キロを計測!4回5奪三振完全投球で決勝進出に貢献!

2024.07.23

全国トップレベルの投手陣が打ち込まれる…仙台育英、被安打19、8失点で15年ぶりの決勝戦敗退

2024.07.23

横浜がサヨナラ勝ちで決勝進出! 1年生右腕が147キロ計測で4回0封!春王者・武相との激闘制す!

2024.07.23

変則投手にも動じない今年No.1スラッガー・石塚裕惺(花咲徳栄)、知られざるルーティンとは?【24年夏・埼玉大会】

2024.07.20

伊集院の好左腕・新藤、終盤力尽き、鹿児島実に惜敗【24年夏・鹿児島大会】

2024.07.20

枕崎が1時間半遅れの試合でも集中力を発揮!堅守を発揮し、2年連続の8強!【24年夏・鹿児島大会】

2024.07.21

【中国地区ベスト8以上進出校 7・20】米子松蔭が4強、岡山、島根、山口では続々と8強に名乗り、岡山の創志学園は敗退【2024夏の甲子園】

2024.07.20

【夏の逸材123人成績速報】198センチ左腕、世代屈指のスラッガー、大分の県立に現れた150キロ右腕などドラフト候補が大活躍!北海道NO.1左腕がプロ志望を表明

2024.07.21

愛工大名電が今夏3度目のコールド勝ちでV4に前進!長野では甲子園出場37回の名門が敗退【東海・北信越実力校20日の試合結果】

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」