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令和最初の大阪大会は3回戦が最も盛り上がる!今から見逃せない要注目のブロック!

2019.06.23

大阪大会 トーナメント表

 第101回大阪大会の組み合わせが決まった。今大会の特徴は3回戦で実力校同士の戦いが予想されること。それだけうまいぐらいに実力校が同ブロックに集まった大会となっている。そんな今大会の見所を紹介したい。

大阪桐蔭、履正社も序盤で難敵と対戦か?

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履正社エース・清水大成

 万博ブロックでは、今春ベスト16の同志社香里西が対戦。ベスト16入りの原動力となったエースで主将の吉田朋弘がキーマン。突出した選手はいないが、ここ一番の爆発力、諦めない野球で接戦での強さを発揮してきた。昨秋ベスト8の関大北陽摂津と対戦。スラッガー・赤松 俊祐を中心とした打線は強力だ。

 センバツ出場の履正社は大阪池田と対戦。スラッガー・井上広大、好投手相手にも本塁打を打つ打撃力の高さを見せる小深田 大地、145キロ左腕・清水大成を筆頭にタレント揃い。投手陣も今春にかけて進化すれば、優勝候補として大きく前進しそうだ。ただ、同ブロックには春準優勝の箕面学園も控える。タフな戦いが予想される。

 豊中・シティブロックでは、今春ベスト32の関大一大阪青凌と対戦。また、汎愛大冠金光大阪といった実力校はうまくばらけた。

 北地区の花園・南港ブロックは激戦区となりそうだ。関西創価は下級生の時から注目されてきた好捕手・寿大晟が最終学年を迎えた。同ブロックは今春ベスト32の大阪春日丘が同ブロック。大阪を代表する進学校・市岡北野が同ブロックなのも注目。

 夏3連覇を狙う大阪桐蔭東淀川と対戦。6月は岡山、広島で招待試合を行い、戦力強化をしてきた。課題は強力打線を抑える投手の存在、本格派投手・技巧派左腕を攻略する攻撃力。同ブロックでは強打の肥田 尚弥がチームを引っ張る早稲田摂陵に注目だ。

 春3位の東海大仰星は開明と対戦。好左腕・山本航、またスイングスピードが速い石川龍平、左のスラッガー・松本聖矢など打線のレベルも高く、この夏も躍進に期待がかかる。

 元ソフトバンクの田上氏が就任し、着々と力をつけている大産大附は桜宮と大阪東と対戦。初戦から厳しい戦いとなりそう。4番・谷村 泰志、遊撃手・平松 弘翔を中心に打力を高めて、上位進出を目指していきたい。同ブロックでは昨夏、南大阪大会準優勝の大阪学院大高も注目したい。

[page_break:大商大高はいきなり興国と!さらに大商大堺と同ブロック!]

大商大高はいきなり興国と!さらに大商大堺と同ブロック!

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注目度が増した上田大河(大商大高)

 南地区の花園・南港ブロックで注目なのは、今春、大阪桐蔭を苦しめる好投を見せた左腕・中尾 純一朗擁する近大泉州、春4位の大体大浪商が同ブロックなこと。大体大浪商は4番・芝本弘平を中心とした破壊力が魅力だ。序盤から激戦が期待できそう。

 さらに元プロの土井健大監督が率いる東大阪大柏原信太と対戦。好遊撃手・桶田涼斗を中心に打力が高く、投手陣では右サイドの藤末 流魁の成長が鍵となりそうだ。そしてこの春、大阪桐蔭を破った近大附が同ブロック。近大附のエース・梅元直哉、強打の朝原成貴のバッテリーは攻守の中心。

 久宝寺・シティブロックでは春ベスト8のは、平野・西成・住吉商と対戦。秋3位の大阪偕星学園は、大教大天王寺と大阪長野の勝者と対戦。プロ注目右腕・坪井悠太はラストサマーで秋よりも進化したピッチングを見せることができるか。春ベスト8の上宮太子と同ブロックで序盤から厳しい戦いとなりそうだ。

 南地区の住之江ブロックでは、春優勝の大商大高は強豪・興国と対戦。元ロッテの喜多隆監督が率いる興国は夏へ向けて戦力を仕上げてきそう。大商大高は最速148キロ右腕・上田大河が注目されるが、野手陣も強肩・巧打の選手が揃い、総合力はトップクラス。夏へ向けて上田以外の投手陣の底上げが課題だ。そして秋4位の大商大堺も同ブロックだ。

 二季連続ベスト16の大阪八尾は八尾北と対戦。秋16強の清教学園も同ブロックで、こちらも見逃せない。

文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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