Column

加茂高等学校(岐阜)

2018.02.23


スローガンがかかれたツリーをバックに集合写真(加茂)

人生で一番成長できたと断言できる冬にしたい

■秋は地区予選を勝ち上がり、県大会出場
 岐阜県美濃加茂市にある岐阜県立岐阜加茂高等学校。1911年に創立され、2007年には旧・白川との統合も行われた。社会人野球にスポットを当てた『ルーズヴェルト・ゲーム』などの著作で知られる作家・池井戸潤の出身校としても知られている。野球部は昨秋の地区予選を勝ち上がり、岐阜県大会出場を果たしている。

■野球部の紹介

 現在2年生13名、1年生14名の計27名が在籍。学校のグラウンドは基本的に他部と共用のため、全面を使えるのは週2日程度と制約がある。そのため、KYBスタジアムなどの近隣の球場を借りることで練習スペースの確保に努めている。

■秋季大会を振り返って
 北原 楓大主将は4対4の引き分けに終わった地区予選での美濃加茂戦を挙げた。「9回表二死まで1点をリードしながら、『勝ったな』という雑念が湧いて失点をしてしまった。試合前に持っていた『目の前のことに全力で!』というがむしゃらな気持ちを最後まで維持できなかったことで課題も浮かび上がりました」と理由を説明してくれた。メンタルが試合に大きな影響を及ぼすことを深く感じ取る一戦となった。

■新チームを引っ張ってきた選手は?
 平田 隼大宮部 隼作、山口 大輝の3名を挙げた北原主将。「平田は守備範囲の広さ、勝負強い打撃で、攻守に活躍を見せました。宮部も守備が安定した選手です。山口は投手として試合を作る能力はもちろん、降板後も伝令でチームに貢献してくれました。彼が伝令に来ると『ピンチを抑えられる』というジンクスがチームに生まれるほどです」とそれぞれ理由を語ってくれた。

 

■この冬の意気込み!
 「人生で一番成長できたと断言できる冬にしたいです。そのために『チーム力を向上させる行動をする』、『チームに欠かせない存在となる』、『怪我をしない』ことを常に意識して練習に臨みます。個人としては県No.1二塁手と呼ばれる存在になれるよう、しっかりトレーニングをします!」とチーム、個人それぞれの目標を力強く語ってくれた北原主将。高い意識を持って充実の冬にするつもりだ。

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[page_break:秋の悔しさは春、夏で晴らすしかない!]

秋の悔しさは春、夏で晴らすしかない!

 ここからは岐阜加茂高校で副主将を務める二人、小森羅生三塁手、平田隼大外野手に話を伺いました!

Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。

小森:打球判断やスタートなど、走塁が良ければもっと得点できたと感じる場面が多々あったので、走塁の強化が必要と感じました。
平田:一塁、二塁で積極的な走塁が出来る選手が少ないと感じました。また、監督のサインに応える、打席での状況判断もまだまだ不足しています。試合の中でチームを鼓舞する声が少ないというベンチワークでの課題も見つかりました。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

小森:試合の中でいち早く相手投手に順応する対応力を身に着けたいです。
平田:脚の早さはもちろん、一歩目のスタートを磨く等、走塁技術を上げて、機動力を生かした攻撃ができるようにしたいです。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

小森:チャンスの場面でのバッティングを見てください!
平田:塁に出てからの動き、場面に応じたバッティングを見てほしいです!

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

小森:練習試合で1点差、2点差の僅差で勝ち切れているように、接戦での強さには自信があります。
平田:何事に対しても貪欲にチャレンジする姿勢がチーム全体にあるところです。

Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

小森:どんな場面でも、常にチームから期待される選手に成長します!
平田:土井監督の指導の下で「チームの絶対的中心選手」にまで成長します!

[page_break:「誰かのために」戦うことのできる強さをこの冬に獲得してほしい]

「誰かのために」戦うことのできる強さをこの冬に獲得してほしい

 ここから土井 誉仁監督に伺いました!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。

 個の力に頼らず、チーム全体で束となって戦うことをテーマにしています。

Q. 秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 野球だけでなく、人生の勝負にも通ずる勝負強さと、自分のためだけでなく、「誰かのために」戦うことのできる強さをこの冬に獲得してほしい。それが最終的に勝つことに繋がると思うので。

Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 チームスローガンである「GO BLUE」の言葉通り、一歩前へ進むこと、その先に勝利があることを忘れず取り組んでほしい。そして最後まで笑おう!

土井監督、そして岐阜加茂高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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