ついに今年の甲子園も決勝戦を迎えた。今夏の決勝は、作新学院と北海の対戦となる。54年ぶりの優勝を目指す栃木勢と、11年ぶりの優勝を狙う南北海道勢の対決だ。
さて、今回は歴代の優勝校の優勝回数を調査。堂々の第1位となった高校は?
歴代最多優勝回数を誇る中京大中京
出場回数27回(歴代6位)、勝利数78(歴代1位)を誇り、優勝回数7回は堂々歴代1位!高校野球界の名門中の名門中京大中京!7度の優勝の中で、最も記憶に新しいのは2009年の日本文理との激闘である。9回2アウトから、日本文理が5点を奪う猛攻を見せるも、なんとか逃げ切り優勝を飾る。当時の、「つないだ!つないだ!日本文理の夏はまだ終わらない!」という実況は今でも語り継がれる伝説となっている。当時のエース、堂林 翔太は現在、広島東洋カープにて活躍中である。
さらに、中京大中京の優勝をさかのぼってみる。中京大中京が2009年以前に優勝したのは、今から50年前の1966年。余談にはなるが、中京大中京は1995年に中京高等学校から、中京大学附属中京高等学校、通称中京大中京に変更。その中京高校も更にさかのぼること1967年に中京商業高等学校から名称を変更している。よって、1966年に優勝した際には中京商の名だった訳だが、この年、中京商は1962年に作新学院が達成して以来の春夏連覇を達成した。ちなみに、同年、甲子園出場こそ叶わなかったものの、大阪大会にて、大阪学院投手江夏 豊が6試合81奪三振を記録していた。
それ以前に優勝した年となると、1954年の第36回大会と戦前に4回(31年、32年、33年、37年)となっている。ちなみに、1954年に甲子園を制した際には珍事件が起こっている。この年、優勝した中京大中京は、深紅の優勝旗を持ち帰ったのだが、この優勝旗が校長室から忽然と姿を消してしまった。生徒や警察を動員して捜索を行うも、見つからず。結局、85日後に近くの小学校の床下から見つかったが、未だに犯人がわからない不思議な事件となっている。そしてこの事件以降、優勝旗は銀行に預ける高校が多くなったとのこと。

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2位 広島商(6回)~バントで勝ち取った優勝旗~
3位 松山商(5回)~奇跡のバックホーム~