Column

1点差、延長戦、サヨナラ!接戦に一番強いのは群馬県?!その群馬代表・前橋育英が登場!

2016.08.11

■1点差、延長戦、サヨナラ……接戦に強い都道府県はどこ?

髙橋 光成(前橋育英時代)

 甲子園に出場するチームはどこも実力を持った精鋭揃い。それだけに竸った試合が多くなるのは道理だ。それでは過去10年の夏の大会を振り返り、1点差の試合で強さを発揮した都道府県がどこなのか調査してみよう。

 1点差の勝利が最も多かったのは8勝(2敗)の群馬。13年に全国優勝した前橋育英は1対0が2回、延長サヨナラ勝ちが1回、決勝戦も1点差の際どい勝負を制しており、全6勝のうち4試合を最少得点差で凌いで頂点まで駆け上がった。

 二番手につけているのは7勝の沖縄(3敗)と新潟(4敗)。沖縄の7勝のうち4勝は5点以上の点の取り合いを制したもの。一方、新潟は1対0が2回、2対1が2回、3対2と4対3が1回ずつと投手戦を制している。四番手の福島も6勝を挙げており、逆に1点差で敗れたのはわずか1試合と優秀な成績。こちらも少ない得点を守りきる形が多かった。

 1点差で勝利するチームがあれば、1点差で負けるチームも同じ数だけある。ここ10年で半分にあたる5試合を1点差で落としているのは富山、滋賀、京都、兵庫(11校が出場)、広島の1府4県。兵庫は1点差の勝利も5つ、広島も4つあるが、京都は1勝で、富山と滋賀は1点差の勝利がない。

 また、延長戦で分が良いのは3勝1敗の大阪と鹿児島。2勝0敗は山形、三重(1分け)、沖縄の3県だった。そして、サヨナラ勝ちが最も多かったのは兵庫の3回。ワーストは4回のサヨナラ負けを喫している富山(サヨナラ勝ちはなし)。このデータから、直近の10年間で最も悔しい思いをしているのは富山の高校球児ということになるだろう。
 さて、本日初戦を迎える群馬代表・前橋育英の今大会での勝ち上がりに注目だ!

(文・大平 明


注目記事
第98回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.05

【関東】常総学院、花咲徳栄などが関東大会進出!5日の山梨準決勝で出場校がすべて決定!

2024.05.05

【春季埼玉県大会】花咲徳栄9回一挙5得点!山村学園のプロ注目左腕・西川を攻略し逆転で関東大会へ!

2024.05.05

【岩手】花巻東が第1代表掴む!大船渡、盛岡中央などが敗者復活戦で代表<春季地区予選>

2024.05.05

【福井】福井工大福井がサヨナラ勝ちで5年ぶり優勝!敦賀気比を破って北信越大会出場も決める!<春季県大会>

2024.05.05

【群馬春季大会】樹徳が10年ぶり関東大会出場!バッテリーが勝利の立役者に!

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.04.30

大阪大などに卒業生を輩出する進学校・三国丘  文武両道を地で行く公立校は打倒・強豪私学へ「何かしてやりたい」

2024.04.30

【岩手】宮古、高田、久慈、久慈東が県大会出場へ<春季地区予選>

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.04.30

【山口】宇部鴻城が西京を下して7年ぶり優勝!<春季大会決勝>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>