花咲徳栄(埼玉)編「12年ぶりの県勢ベスト8入りした花咲徳栄のつながり!」
左から 高校時代の若月 健矢選手、井上 祐太選手
この夏、埼玉県勢では2003年の聖望学園以来の選手権ベスト8入りを果たした花咲徳栄。根元 俊一選手(千葉ロッテ)や2013年の正捕手・若月 健矢選手(オリックス)など名だたる逸材を輩出する花咲徳栄のつながりを紹介していきたい。
しっかりとした基礎を作り上げ埼玉県を代表する強豪校となった花咲徳栄
埼玉県加須市にある花咲徳栄は1982年に開校。まだ歴史の浅い学校であるが、1978年に開校した浦和学院とともに、新設校として上尾や大宮東といった伝統校に対抗できる力を着々と身につけてきた。そして甲子園初出場を果たしたのは2001年。1回戦で宇部商を12対0で破り、初出場初勝利。そして2003年の選抜ではベスト8入りし、全国でもその名が知られるようになっていく。
その後しばらく甲子園から遠ざかったが、2010年の選抜、2011年夏、2013年選抜に出場するなど、毎年、甲子園が狙えるチームとして存在感を増してきた。しかし去年の夏は埼玉大会の開幕戦で敗退。衝撃的な試合となったが、選手たちはこの悔しさをバネに淡々と練習を積み重ね、1年後、4年ぶりの甲子園出場を果たした。
選手権では三沢商、鶴岡東を破り、ベスト8進出。準々決勝では東海大相模と接戦を演じた。この秋は左腕・高橋 昂也投手が残っており、県大会上位進出、また二季連続の甲子園出場に期待がかかる。
花咲徳栄は岩井 隆監督の指導の下、しっかりとした基礎を作り上げ、大学、社会人で活躍する選手が多い。また守備力が高いチームということもあり、毎年制球力の高い好投手や、好打者タイプのショートをしっかりと輩出している。近年では強肩捕手の若月選手、今年は走攻守三拍子揃った大瀧 愛斗選手のように様々なタイプの選手を育てている花咲徳栄の今後に注目だ。
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卒業生は東北福祉大、中部学院大が中心
卒業生の顔ぶれを見ると東北福祉大、中部学院大に進む選手が多い。岩井 隆監督が東北福祉大出身ということもあり、東北福祉大に進む選手が多いのだろう。また昨年明治神宮大会に出場した中部学院大は東海地区大学野球連盟を代表する強豪。昨年の井上 祐太-高杯 翼のバッテリーが中部学院大に進み、さっそく公式戦に出場し、主力選手の道へ一歩ずつ階段を登っている。今年は甲子園出場を決めた世代だけに、主力選手が今後どの舞台で野球を続けるかにも注目が集まる。
■2010年卒
・東谷 優(中部学院大-七十七銀行)
・永田 恭一(東北福祉大-鷺宮製作所)
■2012年卒
・大塚 健太朗(明治大)
・北川 大翔(創価大)
■2014年卒
・関口 明大(青山学院大)
・楠本 泰史(東北福祉大)
・若月 健矢(オリックス・バファローズ)
■2015年卒
・井上 祐太(中部学院大)
・高杯 翼(中部学院大)
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