Column

花咲徳栄(埼玉)編「12年ぶりの県勢ベスト8入りした花咲徳栄のつながり!」

2015.09.01


左から 高校時代の若月 健矢選手、井上 祐太選手

 この夏、埼玉県勢では2003年の聖望学園以来の選手権ベスト8入りを果たした花咲徳栄根元 俊一選手(千葉ロッテ)や2013年の正捕手・若月 健矢選手(オリックス)など名だたる逸材を輩出する花咲徳栄のつながりを紹介していきたい。

しっかりとした基礎を作り上げ埼玉県を代表する強豪校となった花咲徳栄

 埼玉県加須市にある花咲徳栄は1982年に開校。まだ歴史の浅い学校であるが、1978年に開校した浦和学院とともに、新設校として上尾大宮東といった伝統校に対抗できる力を着々と身につけてきた。そして甲子園初出場を果たしたのは2001年。1回戦で宇部商を12対0で破り、初出場初勝利。そして2003年の選抜ではベスト8入りし、全国でもその名が知られるようになっていく。

 その後しばらく甲子園から遠ざかったが、2010年の選抜2011年夏2013年選抜に出場するなど、毎年、甲子園が狙えるチームとして存在感を増してきた。しかし去年の夏は埼玉大会開幕戦で敗退。衝撃的な試合となったが、選手たちはこの悔しさをバネに淡々と練習を積み重ね、1年後、4年ぶりの甲子園出場を果たした。

 選手権では三沢商鶴岡東を破り、ベスト8進出。準々決勝では東海大相模と接戦を演じた。この秋は左腕・高橋 昂也投手が残っており、県大会上位進出、また二季連続の甲子園出場に期待がかかる。

 花咲徳栄岩井 隆監督の指導の下、しっかりとした基礎を作り上げ、大学、社会人で活躍する選手が多い。また守備力が高いチームということもあり、毎年制球力の高い好投手や、好打者タイプのショートをしっかりと輩出している。近年では強肩捕手の若月選手、今年は走攻守三拍子揃った大瀧 愛斗選手のように様々なタイプの選手を育てている花咲徳栄の今後に注目だ。


注目記事
・第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ特設ページ
・【8月特集】打撃力アップ
・2015年秋季大会特設ページ

このペ-ジのトップへ

[page_break:卒業生は東北福祉大、中部学院大が中心]

卒業生は東北福祉大、中部学院大が中心

 卒業生の顔ぶれを見ると東北福祉大中部学院大に進む選手が多い。岩井 隆監督が東北福祉大出身ということもあり、東北福祉大に進む選手が多いのだろう。また昨年明治神宮大会に出場した中部学院大は東海地区大学野球連盟を代表する強豪。昨年の井上 祐太高杯 翼のバッテリーが中部学院大に進み、さっそく公式戦に出場し、主力選手の道へ一歩ずつ階段を登っている。今年は甲子園出場を決めた世代だけに、主力選手が今後どの舞台で野球を続けるかにも注目が集まる。

■2010年卒
東谷 優中部学院大-七十七銀行)
永田 恭一東北福祉大-鷺宮製作所)

■2011年卒
佐藤 卓也東北福祉大-JFE東日本)

■2012年卒
大塚 健太朗明治大
北川 大翔創価大

■2013年卒
高橋 航雅創価大

■2014年卒
関口 明大青山学院大
楠本 泰史東北福祉大
若月 健矢(オリックス・バファローズ)

■2015年卒
井上 祐太中部学院大
高杯 翼中部学院大

関連記事をチェック!
【野球部訪問】花咲徳栄高等学校(2014年09月16日公開)


注目記事
・第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ特設ページ
・【8月特集】打撃力アップ
・2015年秋季大会特設ページ

このペ-ジのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.15

獨協大の新入生に専大松戸の強打の捕手、常総学院のサード、市立船橋のトップバッターが加入! 早くもリーグ戦で活躍中!

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?