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アマチュア野球に進んだ昨年の18U日本代表の現在は?

2015.08.26

 前回に引き続き、2014年の18U日本代表の現在の活躍を振り返る。今回は、大学野球、社会人野球に進んだ選手たちをピックアップした。

東京六大学でプレーする森田 駿哉、小島 和哉の両左腕は1年春から活躍

森田 駿哉【2014年 近畿大との強化試合】

森田 駿哉
富山商エースとして活躍した森田は、法政大学に進学。すると、いきなり東京六大学野球の開幕戦で開幕投手を任された。結果は6回4安打無失点の好投で斎藤 佑樹以来、8年ぶり3人目の1年春開幕投手勝利の記録を作った。春季リーグ戦を終えて、7試合に登板、30イニングを投げ、1勝2敗、防御率3.60の記録を収めている。秋以降、更なる活躍に期待したい。

小島 和哉2014年インタビュー
浦和学院のエースとして活躍した小島 和哉。現在は早稲田大に進学し、東京六大学野球で野球を続けている。春季リーグ戦が終わり、6試合に登板し、3勝0敗。21回と2/3を投げ、防御率1.25という好成績を残している。リリーフとして活躍しているが、リーグ最終戦では初先発として登板。7回6安打2失点、さらには11奪三振の好投を見せた。また1年生ながら大学選手権優勝を経験し、高校、大学を通じて日本一を経験している選手でもある。

吉田 有輝
高校時代は履正社の3番・遊撃手で、攻守の要として活躍した吉田 有輝は、現在、明治大野球部に所属している。春季リーグ戦では3試合に出場したが、未だ0安打となっており、本来の力を発揮できずにいる。攻守ともに非凡な才能があり、ぜひ秋の舞台ではその才能を発揮してほしい。

峯本 匠2014年インタビュー
俊足好打の二塁手として、大阪桐蔭甲子園優勝に貢献した峯本 匠。卒業後は、立教大に進学し、東京六大学野球にて選手を続けている。春季リーグ戦では4試合に出場するも、未だヒットは出ていない。現在は三塁手として、レギュラー獲得のために日々練習に励んでいる。

岸、岡田など東都に進んだ選手たちと関西で野球することを選んだ選手たち

岸 潤一郎2013年インタビュー 2014年インタビュー
拓殖大に進学し、東都一部リーグにて活躍中。昨年の甲子園を投打で沸かせた岸であるが、大学野球においても二刀流を貫く。春季リーグ戦では、開幕から指名打者としてスタメン入り。さらに、5月6日の亜細亜大戦では、投手としてマウンドにも上がり、3回を1安打2三振1失点に抑える活躍を見せる。今後も二刀流として活躍していくのか、はたまたどちらかに絞るのか。東都リーグをさらに盛り上げる起爆剤となることに期待がかかる。

山城 大智2014年インタビュー
沖縄尚学から亜細亜大へ進学した山城 大智。未だ東都リーグにて登板機会はないが、今後の活躍に期待がかかる。沖縄から亜細亜大に進学しNPBへとステップアップした選手としては、福岡ソフトバンクホークスで活躍する東浜 巨関連記事選手や、横浜DeNAベイスターズの嶺井 博希選手などもいるため、将来NPBへの躍進が楽しみな選手である。


注目記事
・第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ特設ページ
・【8月特集】打撃力アップ
・2015年秋季大会特設ページ

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岡田 耕太【2014年 近畿大との強化試合】

岡田 耕太
敦賀気比で4番を打ち、打撃面が特に優れる岡田 耕太。現在は駒沢大に進学し、1年春から規定打席に到達。11試合に出場し、打率.343という好成績を残し、4月22日の亜細亜大戦では、9回に勝ち越しとなる本塁打も放っている。現在は指名打者としての出場が多く、岡田自身は正捕手を目指して日々練習に励んでいる。

安里 健
沖縄尚学の打てる三塁手として活躍した安里 健。現在は、大学野球へとステップアップし、亜細亜大野球部に所属している。春季リーグ戦では出場機会に恵まれなかったが、沖縄尚学から同じく亜細亜大に進んだ山城 大智とともに切磋琢磨しながら、ダブルスタメンで出場する姿を見てみたいものである。

徳本 健太朗
昨年の選抜覇者龍谷大平安の核弾頭として活躍した徳本 健太朗は、現在青山学院大野球部に所属。俊足堅守で名高い中堅手は、春季リーグ戦にて、打率.100、1安打、1打点をマーク。まだまだ本領発揮とはいかないが、今後多くの刺激を受け、さらに選手として一回り成長することに期待がかかる。

安田 孝之
明徳義塾で堅守の遊撃手として活躍した安田 孝之。卒業後は、大阪学院大に進学し関西六大学にて活躍中である。デビュー戦となった4月17日の大阪経済大戦にて、3番遊撃手としてスタメン出場。逆転となる走者一掃タイムリーヒットを放つなどの活躍をしている。同じく明徳義塾出身で、拓殖大にて野球をしている岸 潤一郎とは今でも連絡を取り合い、神宮にて再開することを約束しているとのこと。

岸田 行倫2014年インタビュー
報徳学園にて、捕手で4番を打っていた岸田 行倫。投手としてマウンドにあがることもあった岸田は大阪ガスに就職し、社会人野球へと進んだ。大阪ガスは今年の都市対抗野球で準優勝を果たすなど、力をつけてきているチームである。

 ここまで昨年の18U日本代表選手全員の現在の活躍を紹介してきたが、全選手が高校野球の先にある、より高いステージへとステップアップをしていた。今年の選手たちも、同じようにステップアップしていくであろう。

このような志の高い選手たちとともに、この日本代表としての経験が質の高いものとなることを、そしてワールドカップでの最高の結果に期待しつつ、野球キャリアとして将来素晴らしい結果を生み出すことにも期待したい。


注目記事
・第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ特設ページ
・【8月特集】打撃力アップ
・2015年秋季大会特設ページ

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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