桜宮vs高槻
桜宮・山田復活の登板!
【内容】
高槻は1回、3番の中島がライトスタンドへ2ランを放ち先取点を挙げる。
追う桜宮は4回、2死から下位打線の4連打で4点を奪い逆転に成功。
その後、高槻は4回、5回で同点に追いつくが、7回、3番鈴江、4番竹渕の連続適時打で桜宮が再び勝ち越し。
9回にも打者一巡で6点を追加した桜宮は昨秋に続いて5回戦を突破した。
【桜宮】
4回2死、先発の2年生左腕・和田将の後を受けて、エースの山田陽介(3年)が今大会初めてマウンドに上がった。
一打同点の場面だったが、力強い直球で三振に取り、ピンチを凌いだ。
だが続く5回、2死からフォークが抜けて、高槻の2番・奥山真仁(2年)に一発を浴びて苦笑いした山田。
それでも、失ったのはこの1点のみ。6つの三振を奪い、被安打も3と上々の内容。
福原和行監督も「これで十分」と胸をなでおろした。
最速138キロを誇る大阪屈指の右腕である山田。昨秋は無失点でチームをベスト4まで押し上げ、プロの注目も浴びた。
しかし、今年の入り不調に苦しみ、ここまで控え投手にマウンドを任せていたが、今日のピッチングは復活を感じさせるに十分だった。
「安定感のあるピッチングを目指して冬場に練習してきた」と話した山田。春に続いてのベスト4は目前だ。
【珍プレーと好判断】
9回表、珍しいキャッチャーフライが犠牲フライという珍しい場面があった。
無死2、3塁で打者の山田は1塁側ベンチ方向にファウルフライを打ち上げた。打球を追ったのは捕手の森。しかしカバーが遅れ、本塁が一瞬がら空きとなった。これを見逃さなかったのは3塁走者の鈴江。すかさずスタートを切ると、あわてる高槻守備陣を横目に本塁を陥れた。
鈴江は「基本通りのプレーをしただけです」と淡々とした表情。結局、打ち上げたはずの山田に打点がついた。
どんなことがあっても本塁をあけてはいけない、そんなお手本のようなシーンだった。
(文=松倉雄太)
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桜宮 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 2 | 0 | 6 | 12 | ||||||
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高槻 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
桜宮 和田,山田 – 髙品 高槻 中島,吉村,近藤 – 森
本塁打:中島、奥山(高) 木下、篠原(桜)