【センバツ21世紀枠推薦校予想】北信越は大激戦! 県準優勝の富山北部か、部員14人で県8強の六日町(新潟)か
来年春の第96回選抜高校野球大会の21世紀枠出場選考に向けて、12月8日に各地区推薦の9校が発表される。すでに北海道をのぞく各都府県の推薦校が出揃い、そのなかから地区推薦が選出されるが、その推薦校を予想してみることにする。
北信越地区では、大激戦が予想される。福井の若狭と石川の金沢桜丘は戦績的にも話題的にもポイントはやや低いが、長野の赤穂、新潟の六日町、富山の富山北部による争いは拮抗している。
文武両道を掲げる赤穂は64年ぶりに南信予選で優勝を決めて、県大会でも優勝した上田西と接戦の末に敗れた。近年の好成績も評価の対象となっている。
学校創立100周年を迎えた六日町は部員14人ながら安定した戦いで8強に進出。準々決勝で敗れたとはいえ、北信越大会で8強入りした関根学園と好ゲームを演じた。3メートルを超える積雪の影響で、5月の連休ごろまでグラウンドが使えないこともあるという。そんなハンディを乗り越えての成績も評価されている。
富山北部は県準優勝と最も成績が良く、唯一、北信越大会に駒を進めた。延長タイブレークの末に初戦敗退となったが、9回4点差を追いつくなど、互角の打撃戦を演じた。21年、22年の夏は、コロナ禍の影響で出場辞退。悔しさを乗り越えての結果でもあった。21年センバツ選考の際には、「富山北部・水橋」連合チームとして21世紀枠の地区推薦校に選ばれたが、最終的には21世紀枠に選ばれなかった経緯もある。富山北部との統合で閉校となった水橋の思いも背負って戦ってきた。
いずれも甲乙つけ難いが、最終的には六日町と富山北部の争いとなり、北信越大会に出場していることと、全国の統廃合となったチームへ勇気を与えることも評価される可能性があり、富山北部に軍配が上がるのではないかとみている。
北信越地区の21世紀枠県推薦校の秋季大会成績
【長野=赤穂(県8強)】
南信地区2回戦 8-1 高遠
南信地区準々決勝 6-5 飯田OIDE長姫
南信地区準決勝 10-3 飯田風越
南信地区決勝 7-2 諏訪清陵
2回戦 2-0 長野商
準々決勝 2-5 上田西
【新潟=六日町(県8強)】
2回戦 4-2 高田北城
3回戦 3-0 長岡
4回戦 6-4 巻
準々決勝 3-7 関根学園
【富山=富山北部(県準優勝)】
2回戦 2-0 桜井
3回戦 12-5 滑川
準々決勝 4-2 富山東
準決勝 6-1 高岡第一
決勝 1-4 高岡商
北信越大会1回戦 7-10 東京都市大塩尻
【石川=金沢桜丘(県ベスト16)】
2回戦 7-0 鶴来
3回戦 5-8 小松大谷
【福井=若狭(県8強)】
1回戦 7-0 啓新
2回戦 7-1 敦賀工
準々決勝 3-4 福井商