Column

登校前の朝練を三年間継続 中学時代の恩師が語る高橋周平

2021.03.10

登校前の朝練を三年間継続 中学時代の恩師が語る高橋周平 | 高校野球ドットコム
湘南ボーイズ出身の高橋 周平選手(中日ドラゴンズ)

 中日ドラゴンズの主将に就任して、3年目のシーズンを迎える高橋 周平選手。プロ7年目の2018年に128試合に出場して初の規定打席到達を果たすと、2019年はベストナイン、ゴールデングラブを獲得。さらに昨年は自身初の打率3割台を記録し、中日ドラゴンズの「顔」として今年は更なる活躍が求められる。

 そんな高橋選手は、中学時代の3年間を神奈川県の強豪・湘南ボーイズ(湘南クラブ)で過ごした。8歳年上の兄が同チームに所属していた流れで、高橋選手も入団することになったが、チームを率いて20年になる田代 栄次監督は「当時は特別な選手ではなかった」と懐かしむ。

 「広範囲から選手が集まるようになりましたが、その中で周平は本当に地元の子。練習にも歩いてに来れますし、少年野球も僕の出身チームと同じなんです。うちが実績を残し始めたから入団したのではなく、一番身近にある野球チームだから入団したという感じだと思います。小さい頃から見ていた近所の子がチームに入団してきたという感じで、当時は特別な選手になるだろうという感じもなかったですね」

 中学時代の高橋選手はバットに当てる感覚に秀でた選手だったが、決して体は大きな方ではなく運動神経の良いタイプでもなかった。小さな頃からずっと野球に慣れ親しみ、努力を重ねる中で地道に成長してきたと田代監督は振り返る。

 「本当に練習する子で、毎日学校に行く前の朝練を三年間しっかり続けました。また中学野球を引退してから高校入学までの間に、背がすごく伸びたんです。その期間で10センチ近く伸びて、あれが彼の中で変わったタイミングでした。あとは高校でも、自由に打たせてもらったことも大きかったと思います」

 中学を卒業後、東海大甲府では高校通算71本塁打を放つスラッガーとして活躍し、2011年のドラフト会議で中日ドラゴンズに1位で入団。現在は、かつて立浪氏が背負った背番号3を継承し、次世代のミスタードラゴンズ道を突き進んでいる。

 「プロ野球を代表する選手になって欲しい」という田代監督の期待も背負い、2021年はどんな活躍を見せるのか見逃せない。

(記事=栗崎 祐太朗

関連記事
神ドラフトになりそうな2019年中日ドラフト!石川、郡司ら7人全員がトッププロスペクト!
石川昂、石垣、石橋、根尾、岡林などワクワク感満載の22歳以下の中日の若手野手たち
高橋宏斗(中京大中京)、土田龍空(近江)などの指名により2020年代以降の中日はワクワク感満載

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.06

【富山】富山商が高岡商を破って春連覇達成<春季県大会>

2024.05.06

【春季埼玉県大会】花咲徳栄4回に一挙10得点!20得点を奪った花咲徳栄が昌平を破り優勝!

2024.05.06

【大阪】大阪桐蔭が快勝!準々決勝でプロ注目・今坂幸暉擁する大阪学院大高と対戦!<春季大会>

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.05.01

【兵庫】報徳学園、須磨翔風などが順当に夏の第1シード獲得!昨秋ベスト4の長田、滝川二はノーシードに

2024.05.01

【福島】聖光学院と福島商が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>