奥川 恭伸選手 (星稜)

奥川 恭伸

球歴:星稜

都道府県:石川

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:183.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2019年8月20日)  星稜の奥川 恭伸が5回まで無失点の好投を見せている。1回表、先頭打者に安打を浴びたが、後続をしっかりと締めると、2回以降は最速153キロ・常時145キロ~150キロの直球、130キロ前半のスライダー、130キロ前後のチェンジアップを織り交ぜ、7回まで投げて10奪三振、2安打、無四球、無失点の快投を見せた。  この試合でも奥川はストライク先行。ギリギリにコントロールされた150キロ台のストレートが決まるので、好打者揃いの中京学院大中京もなかなか手が出ない。  常に全力ではなく、140キロ前半の速球、スライダーを低めに集めながら打たせて取ることができる。多少、強度を落としても、奥川はストレートの威力もあり、7回までの球数は87球。1イニング平均は12.42球と、短く収めており、球数を短くまとめられるのも奥川の強みだといえる。  大会防御率は未だ0.00。この記録を継続することができるか。
更新日時:2019.08.21

短評

観戦レポートより抜粋(2019年8月7日)  大会2日目第3試合、星稜vs旭川大高の一戦。1対0で初戦突破。大会ナンバーワン右腕・奥川 恭伸は3安打完封勝利を挙げた。  立ち上がり、最速153キロを計測したストレートとスライダーを武器に三者連続三振を奪った奥川は、その後、ストレートでも球速差をつけながら、打たせて取る投球にシフトチェンジ。最後まで崩れることなく、完封勝利。  難しい初戦を制し、2回戦進出を決めた。 ・奥川 恭伸投手 まだまだ抜けるボールも多く、反省することが多いので、得点をつけるとすれば、50点です。初回に150キロを狙ったのは、球場のファンを味方につければ、勢いに乗れると思いました。153キロが出て、センバツよりも速くなって良かったです。
更新日時:2019.08.08

寸評

 今年の高校生ではナンバーワンの完成度を誇る奥川がさらに凄みが増している。石川大会では最速158キロを計測。先発でも150キロ台をたびたび計測しているのだから、その出力は本物だ。 (投球内容) ストレート 常時140キロ後半~155キロ 158キロ  リリーフ時ではコンスタントに150キロ台を計測しており、圧力を感じるストレートはプロで一軍で投げる若手投手と比較してもそん色ないぐらいのものを感じる。  一方、先発では完投するために143キロ~147キロとコントロール重視。ただ終盤にかけて150キロを出す頻度が高くなり、決勝戦の小松大谷戦では最速153キロを9回にたたき出す底力を見せた。9回はほぼ150キロ台で、感嘆の声しか出ない。 スライダー 125キロ前後 縦スライダー 125キロ前後  横スライダーはいつでもストライクが取れる絶対的な安定感があり、カウントを取るために投球を組み立てる。何より左打者の内角へしっかりと投げ込める制球力の高さがある。  縦スライダーは非常に落差も鋭く、空振りを奪える。ただ石川大会を見ると不安定で奥川にしては球数を重ねるケースも見られたが、ここぞという場面では高確率でストライクゾーンからボールゾーンに落ちる縦スライダーで三振を奪った。右打者はほとんどが空振り。 フォーク 困ったときの高速フォークはとてつもない威力を発揮。走者を出しても投げられるのは捕手・山瀬慎之助のストッピング能力があってこそ。 カーブ 110キロ台  あまり頻度は少ないが、緩急をつけたり、打たせて取るために使っている。この球種を投げるとき、奥川に余裕がある証拠。なるべく点差をつけて、余裕を見せたピッチングを見せていきたいところだ。 先発時の奥川はコーナーギリギリに精度の高い速球、スライダー、縦スライダーを投げ分けていきながら追い込んでからフォーク、縦スライダー、ストレートでねじ伏せる配球。どれも高精度でまともに前に飛ばすことができない。ローリスクのピッチングができている。 (投球フォーム) ステップ幅が狭い投球フォーム。だんだん軸足に体重が乗るようになり、そして左足に全体重を乗せて、体を縦の動きをして振り下ろす投球フォーム。上半身の動きを見ると、非常に速く、無駄のない投球フォーム。
更新日時:2019.08.02

将来の可能性

 準々決勝の遊学館戦、決勝の小松大谷戦のピッチングを見ていて、こんなにペース配分ができる投手なのかと改めて感服の思い。特に決勝戦の終盤のピッチングは、興奮するようなギアの入れ具合だった。やはり投手は体の底から湧き上がるぐらいのストレートでねじ伏せてほしい。見ていて気持ちが良かった。  最終的な評価は甲子園のピッチングを見て下したいが、スポーツ紙、スカウトの間でされている競合1位は間違いない投手で、藤浪晋太郎松坂大輔田中将大と高卒1年目からローテーションに入った投手に並ぶ投手。ぜひ最後の夏の甲子園で伝説を残してほしい。
更新日時:2019.08.02

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