奥川 恭伸選手 (星稜)

奥川 恭伸

球歴:星稜

都道府県:石川

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:183.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

短評

試合レポートから抜粋  1回戦で「大会屈指の好カード」と予想された通り、見事な戦いになった。星稜のエース、奥川恭伸(3年)が3安打、1四球、17三振で完封した結果だけ見れば星稜の圧勝だが、履正社各打者の振りは鋭く、17三振のうち空振りは13個もあった。とくに3番小深田大地(2年)、4番井上広大(3年)は始動とステップの動きが慎重で、確実にミートしようとしながら、振りは強く、フォロースルーも大きかった。いい選手に共通するスタイルを備えながら小深田は1安打、2三振、井上は0安打、2三振に倒れ、チーム全体で毎回三振を喫し、スターティングメンバーでは8番野上聖喜(3年)以外、8人が三振を記録している。  奥川は昨年夏の甲子園、秋の明治神宮大会を見たが、夏はステップが狭く、テークバック時の体の割れが不十分で、「1、2、3」のタイミングで対応できるピッチングだった。広島の苑田聡彦スカウト統括部長は現役時代、奥川のようなタイプとの相性がよかったらしく、「俺にも打てそうだ」と笑っていた。それが今日(3月23日)は「12球団、どこでも即戦力」と言って、球場を後にした。  ストレートの最速は1回に計測した151キロ。腕をぶんぶん振って、という投げ方ではない。楽に腕を振っているのにスピードガン表示に高い数値が表れるのである。さらに腕を振ってから1拍遅れてボールが出てくる。左肩の早い開きがない証で、始動から投げたボールがキャッチャーミットに収まるまでの投球タイムは2.01~2.12秒と昨年の夏、秋より0.2秒くらい遅くなっていた。打者の感覚で言えば、「1、2、3」のタイミングでは対応できないので間(ま)を入れなければいけないが、それは差し込まれる原因にもなるので簡単にはできない。  また、今日の奥川は変化球がよかった。120キロ台のスライダーはストライクを取るときは横の変化を抑え、空振りを取るときは大きく曲げて右打者の外(ボールゾーン)に逃がす。また、チェンジアップとフォークボールもキレ味が鋭く、108キロくらいの大きく斜めに曲落ちるカーブも投げ、これらの変化球を自在にコントロールできていた。  ストレートと変化球の割合は勘定していなかったのでわからないが、印象としては変化球のほうが多かったと思う。こういうピッチングは日本ハム時代のダルビッシュ有(カブス)がたびたび演じていた。それを打者が出来上がっていない春にやられたら、いくら履正社が強力打線を擁していても対応できない。
【試合後のコメント】
奥川 151キロは出ましたが、スピード自体は意識していない。151キロが出たということは、これまでの冬のトレーニングの成果が出たと思います。コントロールや試合を通しての配球ができて良かったと思います。
更新日時:2019.03.24

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