戦国千葉2020を制するのは?激戦が予想される準々決勝の見所を徹底紹介
やはり千葉は大会の形式が変わっても、戦国千葉であることを証明した。ここまで優勝候補と見られていた習志野、中央学院、成田が敗退。習志野は試合巧者・市立船橋に敗れる可能性はあったとしても、5回コールド負けは現場の高校野球関係者からも驚きの声があったほどだ。このベスト8まで勝ち上がったのは
・千葉明徳
・市立船橋
・専大松戸
・日体大柏
・八千代松陰
・千葉黎明
・千葉学芸
・木更津総合
この8校だ。そんな準々決勝の見所を紹介したい。
勢いに乗った八千代松陰に注目!
左から古谷将也、角田勇斗、篠木健太郎
・専大松戸vs日体大柏
チーム打率.405、3本塁打と打線活発な専大松戸。強打の1番・中村 真也、好調の2番・吉村 京之助で勢いづけて、大量点を叩き出す打線。大物スラッガーはいないが、どこからでも長打を打てる打線は驚異だ。投げては大会15回無失点の好左腕・西村 卓真の投球が鍵となる。
また日体大柏はチーム打率.315、2本塁打と突出したものではないが、ここ一番の集中打が脅威。特徴なのはエース・箱山優に頼らない投手陣だ。139キロ右腕・宇田川 飛鳥、最速135キロを誇る左サイド・山崎 大樹、143キロ右腕・菅谷太紀、143キロ左腕・伊藤創太と投手力は高い。2019年夏でも対戦している両校。勝負は後半戦となりそうだ。
・八千代松陰vs千葉黎明
中央学院相手に再三の逆転で、激戦を制した八千代松陰は勢いに乗っており、成績以上に侮れないものがある。そのチームを引っ張るのが今大会、打率6割を記録する永戸 涼世。本格派、技巧派問わずヒットゾーンに打ち返せる打撃技術の高さは必見だ。投手では140キロ近い速球を投げ込む樋熊 歓太が控える。継投策で勝負することになりそだ。
千葉明徳vs木更津総合の一戦はハイレベルな戦いになりそう
・千葉学芸vs市立船橋
今大会勢いに乗っている千葉学芸。チーム打率.517は8校の中でトップ。3番・板倉 颯汰は打率.722、2年生ながら高校通算37本塁打の有薗直輝を筆頭に強打者揃い。この準々決勝以降から選手たちの真の実力が問われる試合となりそう。投手陣は146キロ右腕・小芝永久はブロック大会以上の投球を見せることが勝利の鍵となる。
対する市立船橋は3番・高田海斗、4番・清水裕希を中心に好打者揃いで、いわゆる野球を知っている選手が多く、ここ一番でベターな攻撃、守備を展開する。選手のポテンシャルでは他の7チームでは劣るかもしれないが、野球の完成度では一番。投手陣は技巧派揃いで逃げ切る。
千葉学芸が市立船橋の攻撃を上回るような爆発力のある打撃を見せることができるか注目したい。
木更津総合vs千葉明徳
昨秋も延長戦まで両校の対決が実現。木更津総合の篠木健太郎は志学館戦で1安打完封成し遂げ、仕上がり十分。左腕・吉鶴翔瑛も6回を投げ無失点と好調。打線は2本塁打の主砲・斎藤匠が対応力も高まり成長を見せている。頼みの2年生・山中海斗の一打も期待したい。チーム打率.266ながら、少ないチャンスを確実にものにする木更津総合は毎回強かな野球を見せる。対する千葉明徳は今大会3本塁打の強打の捕手・寺嶋 勇馬、2本塁打・松川拓実を中心とした強力打線は8強の中でもトップクラス。昨秋も最後まで木更津総合を苦しめた攻撃力と守備力は健在。終盤まで接戦が予想される。
2019年決勝戦以来の対決。それが交流試合で実現するのだから面白い。
(記事=河嶋 宗一)
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