膳所、八幡商、彦根東など滋賀をリードしてきた伝統公立校たち

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2020.05.18

膳所ナイン

 日本一大きい湖、琵琶湖を取り囲む滋賀県。この県を代表する名門校といえば、近江滋賀学園だ。この2校は私立高校だが、県内のは他に公立高校で伝統的な公立高校が多く、存在する。今回はそんな滋賀県の魅力的な公立高校を紹介したい。

【滋賀県の魅力的な公立校】
膳所
選手権:出場2回 選抜:出場4回 
北大津
選手権:出場3回 選抜:出場3回
八幡商
選手権:出場7回 選抜:出場7回
彦根東
選手権:出場2回 選抜:出場4回
瀬田工
選手権:出場1回 選抜:出場2回

 膳所は県内を代表する進学校で、春4回、夏2回の合計6回の甲子園出場を誇る。初出場は1934年の春の選抜。1978年までで5回甲子園に出場するが、全て初戦敗退に終わった。以降甲子園からは遠のいていた膳所だったが、2017年秋にチャンスを得る。秋季滋賀大会でベスト8に進出すると、準々決勝で、近畿大会ベスト4まで勝ち進んだ近江と対戦し、1対3の善戦を見せた。この大会での戦いぶりが評価され、2018年の春の選抜に21世紀枠として40年ぶりの甲子園出場を果たしている。

 北大津は2004年夏に甲子園初出場を遂げると、この年は初戦敗退に終わるが、2006年春の選抜で甲子園初勝利を飾る。2008年選抜には横浜を破る健闘を見せている。さらに2010年には夏の選手権初勝利を飾ると、そのまま3回戦まで進出しベスト16。その後、東北楽天のエース・則本昂大(八幡商出身)の弟で、エース・則本 佳樹(東北楽天)を擁して、2012年夏には再び甲子園に出場している。

 八幡商は1951年の春の選抜で初出場、1957年の選抜では初勝利を飾り、勢いそのままにベスト8進出。1988年には夏の選手権に初出場初勝利を飾った。2011年夏の選手権2回戦では東京を代表する名門帝京と対戦。0対3で迎えた9回に5番遠藤 和哉が起死回生の満塁本塁打を放ち、見事な逆転勝利を飾った。3回戦では作新学院に6対3で敗れたが、この大会での八幡商は記憶に残る戦いを見せた。この大会以降甲子園に出場することはできていないが、滋賀県内では度々準々決勝、準決勝に進出している。再び甲子園に出場する日を期待したい。

 彦根東は難関大学進学者を多く輩出する進学校で合計6回の甲子園出場を誇る。初出場は1950年春の選抜で1953年春の選抜にも進出するがこの2回の大会では初勝利を飾ることはできなかった。その後56年の間が空き、2009年春の選抜に甲子園に戻る。2013年には夏の甲子園初出場を果たすと、2017年夏には春夏通して初勝利を飾る。2018年には春の選抜で初勝利を飾った。当時のエース増居 翔太は現在、慶應義塾大学で活躍中だ。今後さらに甲子園での活躍を広げていきたい。

 瀬田工は1980年春の選抜で初出場。初勝利を飾ることはできなかったが、同年夏に再び甲子園に帰ってくると、甲子園初勝利、さらに3勝を挙げ、ベスト4に進出するなど躍進した。プロ野球の日本ハムと西武で活躍した西崎幸広を擁した1982年春以来は甲子園から遠ざかっているが、昨秋は8強入りして復活の気配を感じさせた。エースで4番の小辻 鷹仁 (2年)はスリークォーターから最速146キロの速球を投げるプロ注目選手。彼以外にもポテンシャルの高い選手が多く、春以降の躍進を予感させる。

 近年の滋賀では近江が圧倒的強さを見せているが、公立校にも魅力的な伝統校が多くある。今後この伝統校が再び甲子園に帰ってくることに期待したい。

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