試合レポート

半田vs阿久比

2018.03.27

冬のトレーニングと振り込みでパワーアップした半田、7長打で快勝

半田vs阿久比 | 高校野球ドットコム
半田・新美奏太投手

 いい形の試合運びで、一次リーグ戦で2勝を挙げて二次トーナメントへの1位通過を決めた半田。このところ知多地区では安定して上位に食い込めるようになっているが、この夏に引退して3年生たちは先の入学試験で京都大2人、名古屋大4人など国公立大への合格者も多く出ていて、「野球で培った集中力を受験勉強でも発揮してくれたようです」と、後藤浩介監督も喜んだ。

 そして新チームも、「自分たちのやれることをきちんとやっていくという姿勢で、この冬は、パワーアップを目指して振り込みを多くやってきて、ロングティーの成果が出たのだと思います」と後藤監督が言うように、7本の長打を放ち阿久比に快勝した。

 2回の半田は5番竹嶌君の中越三塁打と続く新美奏太君の二塁打と連続長打で先制し、さらに内野ゴロで三塁を進めるとスクイズで追加点を奪う。3回にも、二死三塁から4番高橋効君が左越二塁打で追加。さらに5回にも一死二塁で3番竹内澪君が右線二塁打して二塁走者を帰す。そして9回にも9番の青山君が気迫の右中間三塁打を放つと暴投で帰り、二死からも2番山盛君が安打で出ると続く竹内澪君がまたまた二塁打を今度は中越に放って6点目が入った。

 試合展開的には先制~中押し~さらに中押し~ダメ押しと得点していくのだが、そのシーンにことごとく長打が絡んでいたということは、冬の間のトレーニングとパワーアップの成果は間違いなく出ていると言っていいのではないだろうか。

今年で創立40周年となる阿久比。就任3年目となる石川裕晃監督は赴任当初のユニフォームは漢字で「阿久比高校」と表記されていたものを「あまりはっきり読んで貰えないことも多い」という理由から、ローマ字で「AGUI」と表記され現ユニフォームとした」という。

 この日は、母校の半田に敗退したが、混戦のリーグ戦ではまだまだ望みは捨てていない。「最後の最後になって、少し追い上げられたことは、チームとしても諦めないという姿勢は示せたし、今後へつながるものとなるのではないでしょうか」と、9回の追い上げは評価していた。

(文=手束 仁

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.11

名門・東海大相模の進路紹介!プロ注目打者は東洋大、エースは中央大で早くもリーグ戦に出場!

2024.05.11

【2024年最新版 スーパー中学生リスト】 関東地区の強豪校注目の遊撃手、高校スカウト殺到の大型左腕、中村剛也の長男など38人をピックアップ

2024.05.11

【新潟】プロ注目右腕の帝京長岡・茨木が完封、日本文理とともに決勝進出<春季県大会>

2024.05.11

シニア日本代表が発表!選抜大会準優勝の主力打者、ベスト4の主将、優秀選手などが選出!

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.06

【関東】山梨学院と常総学院がそれぞれ優勝、出場校の対戦が確定<春季大会>

2024.05.06

【春季埼玉県大会】花咲徳栄4回に一挙10得点!20得点を奪った花咲徳栄が昌平を破り優勝!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>