試合レポート

【阪神大学】V7の天理大の戦力紹介!投手力、打撃力、機動力充実の布陣で大学選手権へ!

2024.05.11


胴上げされる下林源太主将

<阪神大学野球春季リーグ戦:天理大9-6関西国際大>◇9日◇第5節2回戦◇南港中央野球場

既に7季連続26度目の優勝を決めている天理大が9対6で関西国際大に勝利。8勝2敗で今季のリーグ戦を終えた。

今季最終戦を白星で飾った後、天理大の選手がマウンドに集まり歓喜の輪を作る。他大学の敗戦で優勝が決まったため、優勝の瞬間に皆で喜びを分かち合うことができなかったからだ。さらに今年就任した三幣 寛志監督と主将の下林 源太(4年=天理)が7連覇を示すようにそれぞれ7度胴上げされた。

昨年までコーチを務めていた三幣監督は今年から天理高の監督になった藤原 忠理前監督からバトンを託された。「プレッシャーがある中でさせてもらったんですけど、学生が事あるごとにまとまって、下林キャプテンを中心にチームを作ってくれました。本当に感謝の気持ちしかありません。選手がよくやってくれました」と学生たちを称えた。

下林は高校時代も主将を務め、2年秋には近畿大会で優勝に導くなど、当時からリーダーシップを高く評価されていた選手。大学でもその統率力をいかんなく発揮し、言動でもプレーでもチームを引っ張った。

昨年の天理大はバッテリーを中心に守り勝つチームだったが、今年は攻撃力の高さが光る。2~4番を打つ藤田 大吾(3年=立正大淞南)、天野航也(4年=報徳学園)、石飛 智洋(4年=出雲西)はいずれも打率4割超えで打率ランキングのトップ3を独占。特に石飛は打率. 528、2本塁打、11打点と大当たりだった。

さらに足の使える選手も多く、1番の井脇 将誠(4年=尽誠学園)はリーグトップの6盗塁をマーク。5番の下林も.321 と上位打線を中心に活発だった。

昨年に出場した明治神宮大会では日本体育大の強力投手陣を打ち崩せずに1対2で初戦敗退。打力不足を痛感させられた。「打てないと勝てない。キッチリと強く捉えられる練習を冬にやってきたので、それがリーグ戦に出て良かったと思います」(下林)と全国大会の経験を活かした成果が数字として表れている。

投手陣は昨年から公式戦を経験している長野 健大(4年=松商学園)、的場 吏玖(2年=大阪電気通信大高)の先発二本柱が安定。右横手投げのリリーフエース・長尾 渉佑(3年=岡山商大付)は9試合に登板して、リーグトップの防御率1.16をマークした。投打のバランスが整っており、全日本大学野球選手権では十分に上位を狙えるだろう。

目標は「日本一です」と話した下林。1回戦では北海道学生野球連盟の代表校と対戦する。全国の舞台でも強さを発揮できるだろうか。

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この記事の執筆者: 馬場 遼

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