野手のタレントが続々登場する関東大会2日目。東海大菅生、前橋育英に注目(最新版)
関東大会展望最終回は2日目の残り3試合である。東海大菅生、前橋育英など注目チームにはどんな逸材がいるのか?
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総合力の前橋育英と攻撃力の高い山梨学院
梶塚彪雅(前橋育英)
市営大宮球場 第2試合 12:30
前橋育英(群馬1位)vs東海大相模
今年の前橋育英はエースの梶塚彪雅が秋よりも成長を見せた。140キロをたびたび計測するようになり、出所が見にくいフォームに改良したり、インコースへスライダーを投げたりと、実戦力を高めようとしている。
1.05秒の高速クイック、軽快なフィールディングなど、さすが前橋育英のエースと思わせるスキルを多く有している。
野手では、強肩で打撃技術が高い捕手・須永 武志、逆方向にも長打が打てて、軽快な二塁守備が光る剣持 京右は関東ではトップクラスの二塁手。
キレの良い動きが光る三塁守備と逆方向にも長打が打てる三塁手・吉澤 彰斗、軽快なフットワークに加え、長打力も向上している遊撃手・中村 太陽、強肩俊足巧打のセンター・丸山 大河。
本塁打を連発する打線ではないが、打撃、守備、走塁のレベルが高く、野手陣の総合力の高さは関東圏内でも上位。その違いはシートノックからも現れているので、ぜひ注目していただきたい。
【注目選手】
梶塚 彪雅(前橋育英)
須永 武志(前橋育英)
剣持 京右(前橋育英)
吉澤 彰斗(前橋育英)
中村 太陽(前橋育英)
丸山 大河(前橋育英)
西川 僚祐(東海大相模)
遠藤 成(東海大相模)
山村 崇嘉(東海大相模)
紫藤 大輝(東海大相模)
野口 裕斗(東海大相模)
野村健太(山梨学院)
上尾市民球場第1試合(10:00)
山梨学院(山梨1位)vs浦和実(埼玉2位)
山梨学院はスラッガー・野村健太、安打製造機・菅野秀斗、投手としては左の技巧派、打者としては広角に打ち分ける打撃が光る相澤利俊が打線の中心。
県大会後半から野村がケガで離脱する中でも、しっかりと穴を埋める強打を見せた。挙げた3人以外でも打力が高い選手は揃っており、上位下位と切れ目のない打線が特徴だ。
また196センチの大型左腕・木村渓人は130キロ前半だが、大化けに期待がかかる。春季県大会では登板を重ね、自信をつけてきた。関東大会でも十分に登板がありそうだ。
浦和実は県大会で好投を見せた2年生右腕・豆田 泰志は球持ちが優れ、135キロ前後ながら伸びのある速球で打者を翻弄する本格派右腕。140キロを超える速球を投げ込む三田 隼輔も注目の速球派右腕。
野手では独特の捻りが大きい動作から長打を連発。さらに強肩も光る捕手・竹内 琉生、強肩巧打のセンター・長谷川俊大もポテンシャルの高さを秘めた大型外野手。関東大会でも活躍を見せていきたい。
【注目選手】
野村健太(山梨学院)
菅野秀斗(山梨学院)
相澤利俊(山梨学院)
木村渓人(山梨学院)
豆田 泰志(浦和実)
三田 隼輔(浦和実)
竹内 琉生(浦和実)
長谷川俊大(浦和実)
ハイスペックな選手が揃う東海大菅生
小山 翔暉(東海大菅生)
上尾市民球場2試合目
東海大菅生(東京1位)vs駿台甲府(山梨2位)
東京大会では日大三、二松学舎大附、関東一、国士舘と強豪を撃破して、優勝した東海大菅生は守備、打撃、投球、走塁とすべてのレベルが突き抜けている。
東京代表に選ばれた全国トップレベルの強肩捕手・小山 翔暉、ショートストップ・成瀬脩人、全国レベルの技巧派左腕・中村晃太朗のパフォーマンスに注目。日大三戦で2本塁打7打点の活躍を見せ、高校2年生ではトップクラスのスラッガー・杉崎成、確実性の高い打撃とキレの良い二塁守備を兼ね備え、決勝戦ではサヨナラ打を放ち、指導者、チームメイトからの信頼も高い石田 隆成、守備範囲の広さ、抜群の強肩、バットコントロールの良い打撃が光るセンター・今江康介とタレント揃い。
東京大会でも魅せたパフォーマンスを関東大会でも発揮したい。
投手では最速147キロまで伸びた藤井翔は、120キロ後半の縦スライダーの切れ味も抜群。リリーフ登板が多く、登板すれば、ぜひ藤井の速球、縦スライダーに注目していただきたい。
駿台甲府は優勝候補として期待された東海大甲府を破り、関東大会まで勝ち進んだ。主将の杉田大貴は高校通算29本塁打を放っているスラッガー。山梨県大会で見せた粘り強い打撃をこの試合でも発揮したい。
【注目選手】
小山 翔暉(東海大菅生)
成瀬 脩人(東海大菅生)
中村 晃太朗(東海大菅生)
杉崎 成(東海大菅生)
石田 隆成(東海大菅生)
今江 康介(東海大菅生)
藤井 翔(東海大菅生)
杉田 大貴(駿台甲府)
以上である。19校が出場する今大会は逸材が多く、どの会場にも行きたいと思ったはず。ぜひ関東大会で飛躍を誓う選手たちのパフォーマンスに注目していただきたい。
文=河嶋 宗一