Interview

長谷川 拓帆(仙台育英)「目標とされる野球人になりたい」

2017.10.25

長谷川選手のプロ志望届を出そうと決めた理由

長谷川 拓帆(仙台育英)「目標とされる野球人になりたい」 | 高校野球ドットコム

――現在の心境は。

長谷川 拓帆選手(以下、長谷川):あまり深く考えていません。緊張もあまりありません。

――プロ志望届を出そうと決めた理由は。

長谷川:最少失点に抑えることには自信がありました。この夏の甲子園で結果は出せたと思ったので出そうと思いました。

――仙台育英での3年間はどうでしたか。

長谷川:投球フォームだったり、力の入れ具合だったり、先生(佐々木順一朗監督)にアドバイスをもらいながら、そのアドバイスをどうやって自分のものにしていくかというのは考えていました。

――仙台育英に来て良かったことは。

長谷川:自主性を重んじてやっているので考える力がついたかなと思います。それは野球以外の面でもそうで、しっかり話せるようにもなったと思います。

――ただ、順風満帆ではなく、2年生の6月には膝の怪我もありました。秋は県大会からベンチ入り。地区予選はスタンドから応援でした。

長谷川:最初は3日で治ると言われたんですけど。膝は腫れて、自転車も漕げなかったので焦りました。秋の地区予選は競った試合が多く、何しているんだろうなと見ていて思いました。勝てるかどうか、不安だったので、自分がチームを変えなきゃと思っていました。やっぱり、ピッチャーが良ければ点数は取られないので。周りからも早く戻ってきてほしいと言われていたので、それが励みになって頑張れたかなと思います。出始めてからは野球の楽しさだったり、試合ができていることに感謝の思いだったりが出てきました。

――県大会は背番号10で復帰。初戦は1対0の辛勝でした。

長谷川:先生がいろいろ言ってくれてチームが変わったと思います。投げ始めてからはチームに恩返しというか、支えられたかなと思います。

――東北大会からエースナンバーを付けました。

長谷川:はい。県大会は背番号が10番でしたが、エースという気持ちでいました。それでも、やっぱり、10番なので悔しかったですね。東北大会で1番をもらえてやっとだなという感じがありました。でも、10番で頑張れたから、1番になっても天狗にならずにモチベーションを高く持ってやっていけたと思います。

[page_break:目標にされる選手になりたい]

長谷川 拓帆(仙台育英)「目標とされる野球人になりたい」 | 高校野球ドットコム

目標にされる選手になりたい

――オフシーズンに頑張ったことは何ですか。

長谷川:やっぱり、投げないと感覚はわからないと思うので、投げていく中でフォームの変化や指のかかりなどを気にしながら練習していました。

――センバツはどうでしたか。

長谷川:それでも、フォームが今とは違っていて、球がいかなかったんですよね。フォームがおかしいということだったと思います。中学から神宮の時のフォーム、そしてセンバツと時期によって違うので、動画を父に送ってもらいました。それを見ると、センバツの時は腕を高く上げていたんですけど、それだと自分に合わないと気づきました。そして、力を抜いて、力が入るポジションを見つけることができました。

――春の公式戦は?

長谷川:センバツで悪かったところを実戦で試さないといけないと思ったので、フォームの見直しなどはしました。

――夏はどうでしたか?

長谷川:宮城大会はプレッシャーがありました。焦りなですかね。絶対に甲子園に行かないといけないという中、夏は何が起こるかわからないので力が入ってしまったと思います。バッテイングは好調でした(笑)。でも、そこで苦労したから甲子園はいい意味で気楽に投げることができたと思います。緊張はありませんでした。

――この先、どんな野球人になっていきたいですか。

長谷川:目標にされる選手になりたいと思います。自分は野球が好きだからやっています。プロは小さい頃からの憧れでもありますし、野球をやっている人ならば一番の目標。そして、野球をやっている人なら一度は目指したことがある場所だと思います。そこで野球ができれば最高です。

(インタビュー/文・高橋 昌江

長谷川 拓帆(仙台育英)「目標とされる野球人になりたい」 | 高校野球ドットコム
注目記事
今年も全国各校の熱い想いを紹介!「僕らの熱い夏2017」

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.13

【仙台六大学】“投手王国”にまたひとり…リーグ戦初登板初先発の東北福祉大・柴田由庵が史上15人目ノーヒットノーラン達成!

2024.05.14

【2024年春季地区大会最新状況】近畿大会、北信越大会、全道大会で出場校が決まる

2024.05.13

【首都大学】14季ぶりリーグ戦優勝の帝京大のエース左腕・榮 龍騰は「絶対にマウンドを譲りたくなかった」ストレートを軸にした投球で前回対戦の悔しさ晴らす11奪三振快投!

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.05.09

【熊本】九州学院は城北と文徳の勝者と対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.09

「指導者はどこにいる?」九里学園(山形)が 選手主体の”考える野球”で成果着々

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?