短距離ダッシュを行う際のポイント

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2019.07.05

試合を想定し、視覚に反応する短ダッシュを取り入れよう。

 トレーニングと同様にランニングにもその時期にあったランニングプログラムがあります。オフシーズンは主に中距離(長距離も一部含む)を中心とした構成となり、試合期に向けて短いダッシュをメインとしたランニングを行うことが一般的です。長い距離に比べると短いダッシュは心理的負担も少なく、取り組みやすいランニングといえますが、その一方で体の準備やケアを怠ると太ももの肉離れなど思わぬケガにつながることがあるので注意が必要です。短ダッシュを行う際のポイントを挙げておきます。

●なるべくフレッシュな状態で行う
 ランニングは練習の最後に行うというチームも多いと思いますが、短ダッシュについてはなるべく練習の始めに行うことが望ましいと考えます。試合が近い時期であれば、ウォームアップの中に組み込み、体が温まった状態で、あらかじめ本数を決めて行うと良いでしょう。タイムが切れないからといって何本も繰り返し行っていると、本数を重ねるごとにフォームが崩れていったり、次第に足が動かなくなってきて疲労が蓄積されたり、といったマイナス要因が大きくなりがちです。体のコンディションが良い状態のときに、正しいフォームで体のキレを出すためのランニングを行いましょう。

●試合を想定したランニングを行う
 試合期のランニングは、いかに実際のプレーに近づいた動作を習得できるかというところもポイントとなります。ランナーを想定すると低い姿勢で構え、合図によって素早く反応して走る技術が求められます。スタートダッシュでは低い姿勢を維持し、空気抵抗をなるべく少なくしてタイムロスを防ぐことが大切ですが、この時に腸腰筋など太もも前の筋肉をしっかり働かせて腿を引き上げることを意識して行うと、比較的姿勢が安定したままでスタートを切ることができます。

●視覚を意識した合図の活用
 短ダッシュを行うとき、笛や拍手など聴覚を使った合図を行うことが多いと思いますが、この中に視覚を刺激する合図も取り入れるようにしましょう。グー・チョキ・パーなど手の形によってスタートを決めたり、左右のどちらかの手の合図で反応するようにルールを決めて行います。いくら低い姿勢を保っても顔が下を向いていると、いざプレーの時は判断が遅れてしまうことになります。常に目線を上げて短ダッシュを行うようにしましょう。

文:西村 典子
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