目次

[1]高い思考力も武器に
[2]開幕一軍から日本一への誓い

 先月のドラフト会議でオリックスからドラフト2位指名を受けた関大の野口 智哉。小学生時代にはオリックス・バファローズジュニアに選ばれ、高校時代は徳島の鳴門渦潮で甲子園に出場している。関大でも1年春からレギュラーになり、一昨年の明治神宮大会準優勝に貢献した。野口が過ごした大学4年に迫った。


高い思考力も武器に


 入学前の2月から関大の練習に合流したが、最初からレギュラーになれるという手応えを掴んだという。実際に1年の春から開幕スタメンに抜擢。いきなり.364の高打率をマークした。

 その活躍が認められ、1年生ながら侍ジャパン大学代表の代表合宿にも召集された。残念ながら代表には選ばれなかったが、貴重な経験になったと振り返る。

「レベルの差を感じたので、1年生の頃の代表合宿は今振り返ってみたら凄く良い勉強になりました。みんな一つ一つのレベルが高いですし、投手陣も150キロが当たり前の世界だったので、自分には想像してなかった世界に入ったんだなという風には思いました」

 また、同じ関西学生リーグには1学年上に近大からドラフト1位で阪神に進んだ佐藤 輝明がいた。彼の存在も大きな刺激になっていたと話す。

「入学してきた時から憧れの存在でしたし、あれだけホームランを打つことができるのは自分にはできないので、タイプが違うんですけど、佐藤さんみたいに憧れられるような選手になりたいなと思います」

 野口も佐藤と同様、豪快なスイングが持ち味だ。強く振ることは三振のリスクも高くなるが、そのことについては次のような考えを持っている。

「昔からフルスイングをしてきたので、普通のスイングをしてやってるイメージはあります。三振はしたら駄目だと思っているので、2ストライクになったら考え方も変えて、三振をしないようにと工夫してやっています。打席の中でそれまでの形も1打席1打席違うので、追い込まれてからは1打席の中でどうだったかなと考えて繋げられるようにしています」

 野性的なプレーが印象的な野口だが、打席の中では相手バッテリーの配球を冷静に読む力も備わっている。大学生活7度のリーグ戦で、打率.350超えを5度もマークした裏にはこうした思考力の高さもあった。

 最後のリーグ戦となった今秋は投打が噛み合い、開幕から7連勝で優勝を決めた。野口も打率.361、2本塁打、7打点の活躍で最優秀選手を受賞。「MVPもとれて、優勝もできましたし、こうやって報われることがあるから努力し続けられるのかなと思います」と集大成として、これ以上ない結果を残した。

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