第1292回 千葉で難攻不落の存在となった篠木健太郎(木更津総合)の3年間の軌跡2020年12月21日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]二度の習志野戦の敗戦を糧にして
[2]そして夏ではどこも寄せ付けない投手へ成長


 2020年度でプロに進まなかった高校生投手で実力ナンバーワンと目されるのが木更津総合の最速149キロ右腕・篠木 健太郎だろう。今年の千葉独自大会では30イニングを投げ、自責点2、防御率0.64、34奪三振、K/BB8.5と圧倒的な投球で頂点に立った。法政大進学が決まった篠木のこれまでの軌跡を振り返っていく。

二度の習志野戦の敗戦を糧にして



篠木 健太郎(木更津総合)

 館林ボーイズ時代から評判の逸材だった篠木。完成度の高い投球フォームから繰り出す伸びのある快速球に、強豪校から注目される存在となった。そんな篠木が木更津総合進学を決めた理由として、中学時代、オール5だった篠木は早くから東京六大学でプレーしたい思いが強かった。さらに木更津総合は東北楽天1位の早川 隆久(早稲田大)をはじめとして有力選手の東京六大学進学に強く、考えが一致したということで、進学が決もまった。

 篠木の才能は入学してからも際立っていた。篠木と同じく法政大に入学する吉鶴は打撃練習で篠木の登板の際、打席に立ち、ボールの伸びに驚かされたという。

 「速さはもちろんですが、ボールの伸びもすごくて、全く当たらなかったですね。変化球の精度も」と振り返る。

 そして1年春からベンチ入りし、1年夏から甲子園を経験。更に2年春には最速146キロまでスピードアップし、東海大相模相手に好投を演じ、篠木の能力の高さは際立っていた。

 2016年から続く4年続けての夏の甲子園を狙ったが、準決勝で宿敵の習志野と対戦し、惜しくも敗退。篠木は「春と比べると調子は落ちていたかなと思います」

 と語るように、確かにボールの勢いはあまりなかった。春では140キロ~145キロが当たり前のように出ていたが、夏では130キロ後半。習志野戦では145,6キロぐらいは出ていたものの、安定感がない。

 秋の大会に備えて、篠木は夏休み期間中、ペースを落とし、肩を休ませつつ調整を行った。秋の段階ではさらにパワーアップを遂げていた。

 千葉明徳戦では8.2回を投げ、9奪三振、2失点の好投を見せ、さらに最速146キロ・平均球速は141.33キロを高校2年秋の時点で、破格の球速を叩き出した。篠木はこの時点で本調子はなかったと振り返る。しかし徐々に調子を上げていき、準々決勝の中央学院戦では、「コントロールを意識して投げました」と語るように、ストレートは140キロ前半にとどめ、店舗よく投げて、強力打線を打たせて取る投球を実践し、1安打完封勝利を上げた。

 

 また準決勝の習志野戦と対戦したが、7回途中で4失点を喫し、降板。さらにサヨナラ負けを喫した。篠木は習志野戦の悔いについてこう語る。

「自分が降板した回に複数失点してしまい、勝ちたいという気持ちが焦りになってしまい、自分のことをコントロールできず、詰めの甘さにつながったと思います」

【次のページ】 そして夏ではどこも寄せ付けない投手へ成長

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第1029回 全国トップクラスのスラッガー、144キロ右腕。昨秋千葉ベスト8から選ぶタレントたち【大会展望・総括コラム】
第1028回 激論になりそうな関東・東京6枠目。成績面で圧倒している学校があるが…【大会展望・総括コラム】
第1028回 コロナ禍があっても千葉は戦国千葉だった【2020年総括】【大会展望・総括コラム】
第268回 春秋とも10超え!競合必至の早川隆久(木更津総合ー早大)のK/BBが異次元すぎる…!【ドラフト特集コラム】
第149回 高校時代、公式戦出場0の比護涼真(木更津総合出身)が関東学園大の正捕手へ【高校野球コラム】
木更津総合vs千葉英和【千葉県 令和2年度 秋季千葉県高等学校野球大会】
大阪桐蔭vs箕面学園【大阪府 2020年秋の大会 秋季近畿地区高校野球大会 大阪府予選】
木更津総合vs市立松戸【千葉県 令和2年度 秋季千葉県高等学校野球大会】
木更津総合vs専大松戸【千葉県 2020年夏の大会 2020夏季千葉県高等学校野球大会 地区トーナメント】
木更津総合vs八千代松陰【千葉県 2020年夏の大会 2020夏季千葉県高等学校野球大会 地区トーナメント】
第1097回 ストイックな早川をさらに進化させた小宮山監督とプロ入りした先輩のアドバイス 早川隆久(早稲田大)【後編】 【2020年インタビュー】
第1097回 大学でも攻略困難な左腕になるために 早川隆久(早稲田大)が下級生時代の洗礼から得たもの【前編】 【2020年インタビュー】
第962回 東海大相模相手に深めた自信を胸にライバルたちをねじ伏せる! 篠木健太郎(木更津総合)【後編】 【2019年インタビュー】
第960回 伸びのある快速球のルーツは中学2年秋。変化球の重要性を感じた甲子園 篠木健太郎(木更津総合)【前編】 【2019年インタビュー】
第953回 18番の重みと責任を一身に背負い、早川隆久(早稲田大)は力と技で優勝に導く 【2019年インタビュー】
篠木 健太郎(木更津総合) 【選手名鑑】
木更津総合 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー