目次

[1]胸を張って締めくくれた高校野球生活
[2]ホームランを打てて、打率も残せるバッターになりたい


 今月26日に迫ったドラフト会議で指名が期待されている京都外大西京都外大西(3年)。1年春からレギュラーの座を掴み、高校通算36本塁打を放った京都屈指のスラッガーだ。守っては本職の捕手以外に三塁手や外野手もこなせる万能プレーヤーでもある。

 ドラフト会議まで1週間を切り、「不安とちょっとしたワクワク感があります。6:4で不安が勝っています」と率直な心境を語ってくれた山下。調査書が届いている球団もあるが、それだけで確実に指名されるわけではない。

 「不安もありますけど、後は待つだけなので、しっかり準備したいと思います」と今は後輩と一緒にグラウンドで汗を流しながら、運命の日を待っている。

 後編では最後の夏の大会を中心に振り返ってもらった。

胸を張って締めくくれた高校野球生活


 木製バットで練習試合にも何試合か出場したが、思うような結果は出せなかった。夏の独自大会も木製バットで挑みたいという気持ちはあったが、チームメイトから「金属バットで出てほしい」と懇願されたこともあり、金属バットで出場することになった。

 京都府の独自大会は8つのブロックに分かれ、7イニング制でトーナメント戦を争う形で開催されることになった。甲子園には繋がらず、最大でも3試合しか戦うことができない。そうした中で「正直、モチベーションを上げるのは難しい選手もいた」と話すが、上羽功晃監督ら指導陣の後押しもあり、ベストな状態で夏を迎えることができた。

 しかし、初戦の大谷戦では前半から苦戦を強いられ、6回を終えて1対7と大差をつけられた。それでも5点差をひっくり返した秋の京都国際戦のように7回表に打線が繋がると、2点差に追い上げた二死二、三塁で山下に打席が回る。この日は打撃の調子が悪く、「正直、回ってほしくなかったです」と思っていたそうだが、ライト前にポトリと落とす同点の適時打を放ち、チームの危機を救った。試合は延長8回タイブレークの末に勝利。準決勝の洛西戦も2対0で勝利し、ブロック決勝にコマを進めた。

 京都共栄との決勝もタイブレークとなった。8回表の京都外大西の攻撃は先頭打者が犠打で送り、一死二、三塁で山下に打席が回ったが、高校最後の打席になるであろうこの場面で京都共栄ベンチは申告敬遠を選択。「3年生の記念大会だから勝負してくれると思った」という上羽監督の目論見は外れてしまった。結局、この回に得点を奪うことができず、8回裏に得点を許してサヨナラ負け。それでも、「あまり悔しくはなかったですね。2年半やって来て、西高の野球は上でも通用すると思ったので、西高に来て良かったと思います」と胸を張って高校野球生活を終えた。

  • 卒業生
  • ポジション
    投打