[1]構え/タイミング
[2]押し手と引き手/下半身の使い方
今、新型コロナ感染拡大の影響で、野球界は中止が続き、未だシーズンを開幕できない自体だ。それでも感染が収束し、大会が開催できる状況を願っている。今回はこの1年に勝負をかけている野球人を紹介していきたい。
それがJFE東日本の今川 優馬(東海大四出身)だ。昨年はルーキーながらベストナインを獲得したスラッガーはこの2年目をどう挑もうとしているのか。
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またしても試練が訪れた。
高校時代は春の大会直前に骨折し、春の大会のベンチ外だけではなく、夏の大会のベンチ入りも危ぶまれる自体があり、そして東海大北海道キャンパス時代は打撃スタイルを巡って監督と衝突。直訴して試合に出場続け、結果を残し、ドラフト候補に上がるまでになったが、野球人生をかけた大学選手権でチーム内で不祥事があり、出場辞退。
そしてJFE東日本では強打の2番打者として都市対抗優勝に貢献。ベストナインを獲得し、高いポテンシャルの高さを発揮し、ドラフト候補として勝負をかけた1年だった。
今川は2月の時点から覚悟をしていた。
「アピールできないことは悔しいですが、どうしようもない状況ではあります、今回だけではなく、こういう困難がたくさんあったので乗り越えないといけないと思っています」
その中でやるべきことはオープン戦が解除になるまで、自らの課題克服へ向けての練習している。またチームとしても、感染対策を行い、一社会人チームとして自覚を持った行動を心がけている。
この状況の中、今川は高校球児のために自らの打撃理論を快く語ってくれた。今川はメジャーリーガーの打撃フォームを真似たり、研究熱心な選手だが、その理論はシンプルかつ具体的だ。
「自分は1つずつ動作を分解しながら取り組んでいます」と語るように、構え、タイミング、両手の使い方、下半身の使い方まで踏み込んで語ってくれた。
構え

ティーバッティング中の今川優馬
――まず構えの重要性についてはどう考えていますか?
今川:構えはとても大事で、構えからリラックスできる状態にしたいです。自分はゆらゆら構えて、重心を落とせる姿勢にしたいです。うまく脱力できているときこそ良い結果が出ているので脱力を心がけています。
ポイント 脱力してリラックスできる構えを見つけよう
タイミング
――タイミングの取り方でも早めに取りに行く選手、遅めに取りに行く選手に分かれますが、今川選手はどちらに分かれますか?
今川:なるべく遅く取りたいタイプです。自分の場合、ギリギリまで呼び込んでボールを見極めて、打ちたいんです。
早く始動してしまうと手も早く出てしまうので、変化球がきてしまったときにバットを止めることができず、ハーフスイングになってしまうので、ギリギリまで始動を遅らせて呼び込んで打ちたいです。
高校時代は早めにとって振り遅れしないようにしていましたが、大学時代から始動の仕掛けを遅くして、投手の足が降りて、割れがはじまったタイミングで始動します。
――遅く始動することは構え遅れを防がないといけませんが、今川選手はどう考えていますか?
今川:タイミングを取ったときに腕を下ろす動作(ヒッチ)を入れて、バットが上がっていくタイミングを入れて行っています。
―― タイミングをうまくとるにはどうすればいいでしょうか?
今川:正直タイミングのことを考えていないです。詰まっているときは、手が上がり切っていない状態で打っているので。
(自分の場合)うまく反動を使って打っていきたいので、タイミングは考えすぎると打てないので、タイミングは本能で来た球を純粋に打ち返すイメージですね。
――確かに投手のリリースからキャッチャーミットに収まるまで一瞬ですからね…。
今川:そうですね。コンマ数秒の世界なので、深く考えないように。ただ強いスイングをするためには、タイミングを合わせないといけないので、そのスイングるためにどう準備するか考えています。
タイミングまとめ
・自分の打撃スタイルにあったタイミングの取り方を模索しよう
・デメリットを補う動作も考えよう
・瞬時に反応できるまでの準備を行おう