第335回 敦賀気比高等学校 林中勇輝選手「主将としての重圧を乗り越えて」2015年11月15日

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【目次】
[1]天才肌に見えて、意外に理論派なところがある林中勇輝
[2]グラウンドでは自分らしいプレーを

グラウンドでは自分らしいプレーを

林中 勇輝(敦賀気比)

 1年生の時から攻守に渡って冴えたプレーを見せ付け、2年夏の甲子園明徳義塾戦では追い上げとなる本塁打を放った(試合レポート)。常に何か印象的な活躍を見せる林中 勇輝だったが、主将に就任したこの秋は、非常に苦しい期間だったと振り返る。

「主将としてチームを引っ張らなければならない重圧があって、思うようにプレーができませんでした」

 悩む林中を見てチームの関係者が林中へ一言をかけた。
「主将として振る舞うのはグラウンドから離れてからでいいんだ。グラウンドでは主将、学年も関係ない。お前らしく自分のプレーをしろ」

 この一言は非常に大きかった。「あれでだいぶ気持ちが楽になりました。神宮ではこれまでの大会と比べると楽な心境で打席に入ることができています」

 迎えた神宮大会初戦は最速150キロ右腕・髙田 萌生擁する創志学園だ。高田とは昨秋、練習試合で対戦したことがあるが、「あの時は速くて、レフトへ打ったかなと思う打球は振り遅れでライト方向というのがありました。速球の勢いが本当に素晴らしい投手だと思います」と絶賛する。

 第1打席は凡退し、迎えた第2打席は同点となる適時打。そして第3打席はランナー二塁の場面で打席に回った。この時、林中は珍しく配球を読んだ。
「緩いカーブでとりにきていたので、じゃあストレートが来るかなと思ったら、その狙い通りにストレートが来ました」

 林中のひらめき通り、高めのストレートを捉え、打球は右中間を破る適時三塁打で3対1とリードを広げた。この打席を振り返って林中は、「ストレートが凄く、完全に振り遅れでした」高田のストレートの凄さを実感しながらも、しっかりと結果を残した。

 高田は「右へ強い打球を打ち返すのがすごかった」と林中をたたえたが、そのことを林中に伝えると「決して右へ狙い打ったわけではありませんよ。それができたら、僕はもっと打てています(笑)」と記者陣を笑わせた。

 不調から少しずつ脱している林中。準決勝では東邦青森山田の勝者と対戦する。「どちらが来ても強い相手であることは変わりないですし、しっかりとやっていきたい」と決意を新たにしていた。

 

 自分らしいプレーを。この2安打で乗っていった林中 勇輝の読みは冴え渡るだろう。準決勝ではさらに攻守両面で大暴れできるか、注目だ。

(取材・文=河嶋 宗一

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プロフィール

林中勇輝
林中 勇輝(はやしなか・ゆうき)
  • ポジション:遊撃手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:180センチ68キロ
  • 所属校:敦賀気比
  • ■選手名鑑
    林中 勇輝
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