第239回 活性酸素から体を守ろう2020年02月15日

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【目次】
[1]活性酵素の問題点とは?
[2]増えすぎを防ぐ方法


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 センバツの出場校も決まり、日ごとに夕方の時間帯が明るくなってきました。もう少しで野球シーズンも解禁となりますね。オフシーズンに取り組んだことが野球のレベルアップにつながることを期待しながら、毎日がんばっていることと思います。さて今回は屋外で活動するアスリートにとって知っておきたい知識の一つ「活性酸素」について考えてみたいと思います。

活性酵素の問題点とは?



紫外線を浴びることや激しい運動は体内に活性酸素を発生させる

【そもそも活性酸素とは何?】
 皆さんは呼吸を繰り返し、酸素と二酸化炭素のガス交換を行いながら生命を維持しています。酸素と活性酸素の違いとは何でしょうか。私たちが吸った酸素の一部(文献にもよりますが0.1〜2%程度)は殺菌、解毒といった目的のために体内で毒性の強い酸素=活性酸素となります。これがあることによってウイルスなど外的な侵入物から体を守ることができるのですが、活性酸素は必要以上に体内にあると自分自身の細胞まで傷つけてしまうことが知られています。

 現代社会では自分の呼吸によって体内に発生する活性酸素だけではなく、激しい運動や自然環境によるもの(紫外線、放射線など)、環境汚染によってもたらされるもの(排気ガス、大気汚染など)、利便性による化学物質の増加(食品添加物、農薬など)、そして生活習慣によるもの(ストレスや睡眠不足など)とさまざまな要因によって発生すると言われています。

【増えすぎることが問題】
 活性酸素が過剰に増えてしまうと、細胞を酸化させダメージを与えるようになってしまいます。鉄製品が時間とともに錆びてしまったり、りんごの皮を向いた状態で放置しておくとやがて変色してしまうといったものを想像するとわかりやすいと思いますが、細胞の酸化は体内の組織を衰えさせます。皮膚であればシミやしわが増えてしまったり、体力面では息切れをしやすくなったりと、体そのものの老化へとつながっていきます。

 特にアスリートにとってはケガをした組織がなかなか修復しない、疲労からの回復が遅いといったコンディションにも大きな影響を及ぼします。野球選手は屋外で過ごす時間が長いため、激しい運動に加えて紫外線による影響などによって活性酸素にさらされる機会が多くなると考えられます。

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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