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決勝へ勝ち上がるチームはどこ?準決勝の2試合の見所を徹底解説!

2021.03.31

【トーナメント表】第93回大会の勝ち上がり

第1試合 天理対東海大相模

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石田隼都(東海大相模)と達孝太(天理)

 天理は今大会26イニングを投げている達孝太は、準々決勝で164球投じており、間違いなく影響大。中村監督は「試合の翌日は体をほぐしてキャッチボールをするくらい。球数は多くなっているので、本人は(先発で)行きたいと言うと思うが、よく話をして先発を決めたい。 」と語るように、どんな起用をするのか注目が集まる。

 一ついえるのは達にしても、それ以外の投手にしても打撃戦を持ち込まないと勝てないほど、東海大相模は戦力と大黒柱、精神面が充実している。

 エース石田隼都は前回の試合で完封。天理打線の上位下位切れ目のない打線を勢いづけないためにも、連戦で先発する可能性が高い。もしくは後半勝負で石田をリリーフする選択肢があるだろう。

 複数投手制を敷くのがトレンドだが、石田ぐらいメンタル、技術が備わった投手がいてこそ機能するものだろう。東海大相模もいろいろ不測の事態を乗り越え、吹っ切れている感が強い。それでも門馬監督は天理のチーム力を警戒してる。

 「達君が大きな柱で、打線では瀬君が4番としてここ1本での働きをする。捕手の政所君はうまくリードしていて、いいところで打っている。まさに投手、捕手、4番が機能しているので、一歩も気は抜けない。今年のテーマが「つながる」なので、全員で立ち向かっていきたい 」

 戦力が充実している東海大相模は投手戦、打撃戦はどちらでも制しそうだが、天理は打撃戦に持ち込むことが必至になりそうだ。

[page_break:第2試合 明豊対中京大中京]

第2試合 明豊対中京大中京

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畔柳亨丞(中京大中京)と幸修也(明豊)

 明豊はベンチ入り選手のほとんどを起用する方針で勝ち上がってきた。全員野球をしっかりと実践する模範的なチームだ。

 そして守備ではボールに対する執念深さをキーワードにしてきた。それが大会で実を結んでおり、大ファインプレーを生んでいる。投手陣も京本、太田、財原の3人をしっかりと使い分けている。ちなみにまだ登板がない永見も1年から実績のある左腕である。展開次第では登板の可能性はあるだろう。

 幸主将は智弁学園戦のような試合展開ができれば理想的と語る。
 「智弁学園戦と同じ入りができたら最高。畔柳君以外の投手がきても、しっかり準備はできている。序盤に5点くらい取れればいいと思う。1年の時に先輩が4強に入ったのをスタンドで見ていたので、それを抜きたい気持ちがある。チームの目標は日本一なので、勝ちにこだわって入りから雰囲気を上げてやっていきたい。」

 対する中京大中京はエース畔柳の残り球数を踏まえると完投は難しいというか高橋監督もコンディション自体で先発か中継ぎのどちらかを決めたいと語っている以上、畔柳以外の投手の奮起が不可欠。

 今年の中京大中京にとって畔柳抜きでどう戦うかはセンバツが終わっても常に求められるテーマであるため、いろんな課題が出る良い試合だといえる。打線は細江、加藤、原を中心とした好打者たちでつなぎ、鉄壁の守備で投手陣を盛り立てたい。

 中京大中京が勝つには、7、8点勝負に持ち込みたいところだ。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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