第61回 常勝軍団への第一歩は小さな家族、そして授業への取り組み方から始まる 迫田守昭監督(広島新庄)2020年01月03日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]団結力の始まりは寮部屋から
[2]一番大事なのは継続することであり、授業への取り組み方

 広島商時代には2回、そして現在指揮する広島新庄では3回と、春夏合わせて5回の甲子園出場へチームを導いた迫田守昭監督。今秋は広島県大会を制して、中国地区大会でベスト4進出。選抜出場が有力視されており、出場が決まれば自身6度目の甲子園出場となる。

 広島にとどまらず、全国でも屈指の名将という立ち位置にいる迫田監督。しかし、毎年結果を残すために、チームをどのように作れば常勝軍団が作れるのか。今回はチーム作りをテーマに話を聞いてみた。

団結力の始まりは寮部屋から



迫田守昭監督(広島新庄)

 チーム作りおいて、『団結力』というキーワードはよく使われる。それは国際大会など代表チームでも使われる大事なファクターだが、迫田監督はいかにして作り上げているのか。
 「普段のミーティングでの教育も大事でしょう。しかしそういった指導は常日頃から寮生活でも作れるようにしています」

 広島新庄には寮があり、そこで生活をすることが出来る。迫田監督はそこ寮生活が大事だと考えている。
 「ウチは3学年で4人1部屋にしています。3年生を部屋長にして、下級生が3人、4人1部屋を小さな家族として考えていて、それが1つずつ繋がっていくことでチームが1つになるんだと思います」

 小さな家族を広げて、チームという大きな家族を作る。こうすることで団結力を作るのが広島新庄流。では、まずは小さな家族、部屋ごとでどのようにして団結力を深めていくのか。迫田監督はこのような話を出す。

 「サインや守備のフォーメーションは私からは教えません。部屋長である3年生が下級生へ教えます。もし下級生が理解できなければ、怒られるのは部屋長です。『しっかり教えていないじゃないか』って。だから3年生は怒られないように、下級生にしっかり全部教えるんです。そうすることで団結していくんです」

 たとえ下級生がレギュラーでサインを理解できていなくても、部屋長は例外なく叱られる。部屋長は怒られないよう、しっかり下級生に教え、逆に下級生は先輩にために必死に覚える。こうした仕組みをつくることで、団結力が作られているのだ。

 ちなみにこの部屋長、レギュラーであるかないかに関係ない。つまり試合に出られなくても、チームの一役を担うということになり責任感が出てくるのだ。

【次のページ】 一番大事なのは継続することであり、授業への取り組み方

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第992回 2020年の広島は広島新庄、広陵の二強で形成!ダークホースになりうるのは?【大会展望・総括コラム】
第1000回 4度目の甲子園へ!広島新庄(広島)の安定した強さを支える重圧という伝統【野球部訪問】
第65回 負けないために必要な守備力とファーストの強化 迫田守昭監督【名将たちの言葉】
第64回 普段の生活から自分を律することが出来る選手は成長していく 迫田守昭(広島新庄)【名将たちの言葉】
第71回 「使ってもらえるありがたみや喜びを感じて投げてほしい」 恩師が語る田口麗斗(読売ジャイアンツ)【後編】【恩師が語るヒーローの高校時代】
広島新庄vs尾道商【広島県 2019年秋の大会 秋季広島県大会】
広島新庄vs盈進【広島県 2019年秋の大会 秋季広島県大会】
第1017回 悔しい思い断ち切り 「みんなで」甲子園を獲る 木村優介(広島新庄) 【2019年インタビュー】
第994回 「究極の技巧派」志し 広島新庄「右エース初甲子園」へ 桑田 孝志郎(広島新庄) 【2019年インタビュー】
第890回 ノルマは1日500スイング!打撃向上の礎となったのは毎日の継続力 瀬尾秀太(山口東リトルシニア) 【2019年インタビュー】
広島新庄vs下関国際【2018年春の大会 第130回 春季中国地区高等学校野球大会】
広島新庄vs倉敷商【2018年春の大会 第130回 春季中国地区高等学校野球大会】
広島新庄vs早鞆【2018年春の大会 第130回 春季中国地区高等学校野球大会】
第431回 広島新庄高等学校 堀瑞輝選手 「強心臓を支えた自慢のスライダー」  【2016年インタビュー】
広島新庄 【高校別データ】

コメントを投稿する

コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム