済美(愛媛)編「福井、安樂などパワフルな投手を輩出する済美高校」
(左)済美時代の安樂 智大選手、(右)福井 優也選手(広島)
昨年、安樂 智大投手を輩出した済美のつながりを調査。次のステージでも活躍する選手が多いということが分かった。
福井、安樂などパワフルな投手を輩出する済美高校
2004年選抜甲子園。初出場ながら初優勝を決めた済美。主将・高橋 勇丞(元阪神)、鵜久森 淳志(北海道日本ハム)を中心とした破壊力ある打線に、2年生エースの福井 優也(広島)が好投を見せ、次々と強豪を破った戦いぶりは印象的であった。今でも創部3年目での選抜甲子園優勝は歴代最速記録。
また、甲子園のファンに大きく印象付けたのが校歌。歌詞の一部である「『やれば出来る』は魔法の合いことば」と独特のフレーズを甲子園に響かせて、話題になった。
済美を作り上げたのが、宇和島東を1988年選抜甲子園で優勝に導いた上甲 正典監督(2014年9月逝去)だった。上甲監督は、ボート競技の練習に使うエルゴメーターを野球部でも取り入れて、パワフルな選手を育成。宇和島東時代は、NPB通算193本塁打の岩村 明憲(現福島ホープス監督)選手、最速157キロの速球を武器に1995年に最多セーブを獲得した平井 正史(現オリックス二軍投手コーチ)、強打の捕手として活躍した橋本 将(元横浜など)等、ポテンシャルの高い選手を育成してきた。
済美に赴任した後もその流れは続いており、前述の3人に加え、昨年、2球団の競合の末、東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した安樂 智大投手を、最速157キロを計測する剛腕までに育て上げた。
またプロ入りした選手だけではなく、社会人では名門・セガサミーで主砲として活躍する沢良木 喬之選手、強豪・ヤマハのレギュラーで活躍する長谷川 雄一選手など、そして大学では安樂投手にスプリットボールを教えた谷本 憲哉投手(専修大)、強打者として活躍する谷口 諒選手(横浜商科大)など活躍するOBも多い。
ここで済美高校の卒業生を紹介していきたい。
近年の卒業生たちの進路
■2005年卒(初代)
・鵜久森 淳志(北海道日本ハム)
・高橋 勇丞(元阪神)
■2007年卒
・沢良木 喬之(日本文理大–セガサミー)
・長谷川 雄一(近畿大–ヤマハ)
■2011年卒
・鈴木 貴也(法政大–七十七銀行)
■2012年卒
・谷本 憲哉(専修大・4年)
・山下 新(法政大・4年)
■2013年卒
・谷口 諒(横浜商科大・3年)
■2014年卒
・宇佐川 陸(東洋大・2年)
・山下 拓眞(大阪学院大・2年)
■2015年卒
・安樂 智大(東北楽天)
・山口 和哉(國學院大)
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