<令和7年度春季京都府高等学校野球大会 2次戦1回戦:乙訓8-1日星(7回コールド)>◇3日◇太陽が丘球場
1点リードの7回裏に6点を奪った乙訓がコールド勝ちで8強進出。夏のシード権を獲得した。
敗れた日星だが、ぜひ注目してもらいたい逸材がいる。それが4番遊撃で出場した中西 創大内野手(3年)だ。
1回表に一死一、二塁から「手応えはありました」とレフトフェンス直撃の先制適時二塁打を放つと、守備でも二遊間を抜けそうなゴロを飛び込んで捕球するなど攻守に非凡なプレーを見せつけた。
「自分のウリはバッティングより守備なので、大会では守備を精一杯全力プレーで見せていきたいなという気持ちで試合に臨みました」と話した中西。もっと早くから注目されてもおかしくない選手だが、これまでは全くの無名選手だった。なぜなら、この春に公式戦デビューを果たしたばかりだからである。
京都府舞鶴市出身。一度は府外の高校に進学したが、1年生の10月に地元・舞鶴市にある日星に転校してきた。規定で転校してから1年間は公式戦に出られないため、この春がデビューとなったのである。
「ずっと大会に出たいとは思っていました。転入という挫折を味わっているからこそ、この春にしっかり結果を残して、チームとしても結果を残したいと思っていました」
遠投110mと強肩の持ち主で、投手としても最速143キロを計測している。この日は登板がなかったが、接戦で終盤にもつれた場合は投げる可能性があったそうだ。
「肩の強さや足の速さがあり、身長もあるのに身のこなしも良い。まだまだこれからの選手なので、体の強さが付いてくると、楽しみだなと思います」と山中 始之監督は潜在能力を高く評価している。これからプロのスカウトが注目するようになるかもしれない。
進路はまだ決まっていないそうだが、「プロを目指したい」という目標は持っている。将来有望な好遊撃手の今後が楽しみだ。
応援メッセージ
まだメッセージがありません。
>> 続きを表示
まだメッセージがありません。
まだメッセージがありません。
>> 続きを表示