同志社大vs立命館大
同志社大が6人の継投策で勝利!立命館大は優勝へ崖っぷち
![同志社大vs立命館大 | 高校野球ドットコム](/hb/images/report/zenkoku/20230520007/large01.jpg)
谷脇弘起(立命館大)
<関西学生春季リーグ:同志社大2-1立命館大>◇20日◇第8節1回戦◇わかさスタジアム京都
関西学生リーグの伝統の一戦である「同立戦」。既に優勝の可能性が消滅している同志社大が優勝争いをしている立命館大を6人の継投策で下した。
立命館大の先発はプロ注目右腕の谷脇 弘起投手(4年=那賀)。第5節の関西大戦で3連投して右腕に張りが出た影響から先週の関西学院大戦は登板を回避していたが、この日はコンディションを整えて先発マウンドに戻ってきた。
「(勝ち点を落とした)関大戦は自分のせいで負けたので、今回は取り返す気持ちでした」と初回から球が走っており、球場のスピードガンでは最速で146キロを計測。2三振を奪って三者凡退と上々の立ち上がりを見せた。
しかし、「スライダーをカウント球として使えなかった」と得意のスライダーで空振りを奪えずに苦戦。2回に1死一、三塁から7番・川久保 瞭太内野手(3年=桐蔭学園)の中犠飛で先制を許すと、5回には2死一、二塁から1番・塚本 大夢内野手(3年=智辯学園)に右中間への適時二塁打を浴びて追加点を与えてしまった。
谷脇は6回2失点と試合を作ったが、「簡単に取られすぎ」と後藤昇監督の評価は厳しいもの。「借りを返せなかった」と谷脇も不満足の投球内容だった。
立命館大打線は全ての回で得点圏に走者を出すも同志社大の細かな継投策の前にあと一本が出ない。9回に2死二塁から4番・西村 唯人内野手(4年=高知)の中前適時打でようやく1点を返すが、反撃もここまで。6人の投手をつぎ込んだ同志社大が接戦を制した。
勝ち点を取れば優勝の可能性がある立命館大だったが、13残塁の拙攻が響いた。「チャンスに弱いチームでした。切り替えて明日は泥臭い野球をやってもらう」と後藤監督。優勝するためには最低でもここから連勝するしかない。崖っぷちから這い上がることはできるだろうか。
(取材=馬場 遼)