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八戸学院光星編「坂本、北條、田村と次々と強打者を生み出す光星のつながり!」

2015.06.05


左から坂本 勇人選手(巨人)、田村 龍弘選手(ロッテ)、深江 大晟選手(東北福祉大)

 いろいろと各校のつながりを調べていくと、活躍する選手のカラーが見えてくる。好投手が多かったり、ポジション万遍なく好選手を輩出したり、強打者が多いなど。今回は八戸学院光星のつながりを調べてみた。

坂本、北條、田村と次々と強打者を生み出す光星のつながり

 青森県を代表する強豪校といえば、八戸学院光星青森山田の2校だ。まだ校名が光星学院だった時代の実績を振り返ると、2000年夏、好投手・根市 寛貴(巨人-近鉄-東北楽天)の活躍で、4強入り。その後も、2001年2003年にベスト8入りを果たすなど、全国レベルの強豪の仲間入りを果たした。そして2006年春は現在巨人のキャプテンを務める坂本 勇人が甲子園に初登場し、走攻守にわたり高い才能を示した。 

 光星学院が最も実績を残したのは2011年夏~2012年夏。2011年夏はエース・秋田 教良(三菱重工広島)が快投を見せると、田村 龍弘(千葉ロッテ)、川上 竜平(東京ヤクルト)、北條 史也(阪神タイガース)の強力クリーンナップで準優勝。2012年は北條、田村の2人が中心となり、二季とも決勝に駒を進めたが、大阪桐蔭に敗れ、全国制覇とはならなかった。

 しかし3季連続準優勝は史上初の快挙であり、この期間、全国レベルのチーム力を維持したのは素晴らしい。
2014年春~2015年春まで3季連続甲子園に出場し、2014年夏にはベスト8進出。21世紀以降、春夏通じて準優勝3回、ベスト8進出3回と輝かしい実績を残している。八戸学院光星の特徴といえば、坂本、田村、北條をはじめとして打撃力が高い選手が多いこと。これは今、明秀学園日立を率いる金沢 成奉監督の指導が影響しているだろう。

 今後も好選手が生まれることが予想されるが、次のページでは近年の卒業生を紹介したい。

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[page_break:近年の卒業生たちの進路]

近年の卒業生たちの進路

■2007年卒
坂本 勇人(巨人)
村松 伸哉國學院大-新日鐵住金かずさマジック)
中井 竜基中部学院大-日本生命)
桑鶴 雄太東北福祉大-元鷺宮製作所)

■2010年卒
下沖 勇樹(元福岡ソフトバンク)
六埜 雅司(東海大-トヨタ自動車
小林 寛(八戸学院大-三菱日立パワーシステムズ横浜

■2011年卒
大浴 勝(元社会人・王子

■2012年卒
川上 竜平(東京ヤクルトスワローズ)
秋田 教良(三菱重工広島)

■2013年卒
北條 史也(阪神タイガース)
田村 龍弘(千葉ロッテマリーンズ)
金沢 湧紀(元三菱重工広島)
城間 竜兵東北福祉大
天久 翔斗(東海大)

■2015年卒
北條 裕之(東海大)史也選手の弟
新井勝徳(国士舘大)
深江 大晟東北福祉大
蔡 鉦宇拓殖大

登場選手の関連記事はこちら!

読売巨人軍 坂本勇人 選手(2013年06月04日公開)
福岡ソフトバンクホークス 下沖 勇樹選手(2010年05月13日公開)
光星学院・下沖勇樹(2009年11月05日公開)
光星学院 強打の秘密/田村・北條を生み出した練習法1(2012年10月31日公開)
光星学院 強打の秘密/田村・北條を生み出した練習法2(2012年11月01日公開)
光星学院 強打の秘密/田村・北條を生み出した練習法3(2012年11月02日公開)

野球部訪問をチェック!
光星学院高等学校(2011年02月18日公開)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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