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日本ハムドラ1・細野晴希が最速153キロ・無失点で二軍デビュー!現代プロ野球の希少種「パワー型サウスポー」台頭なるか!?

2024.04.27


東洋大時代の細野晴希

日本ハムドラフト1位の細野 晴希投手(東亜学園-東洋大)が4月20日のオイシックス戦で、ついに実戦デビューした。
最速153キロの速球を投げ込み、1回1安打無失点の投球。昨年、高校日本代表との試合で最速158キロをマークし、大学生を代表する剛腕として注目されたが、制球力に課題があった。その影響か、ドラフトでは前評判の高かった「東都7人衆」の最後となる「外れ外れ1位」での指名となっていた。

入団後、調整が遅れたことにより、デビューはこの時期となった。試合を見る限り、強く腕を振って打者と勝負しており、調子は良さそうに感じられた。阪神OBの福永春吾氏はこう分析する。
「しなやかさがあって、フォームにも角度があり、躍動感のある投手です。左投手でこれほど速い投手は現在いません。ドラフト1位になったのは、ストレートの速さ以外の部分も評価されたところもあると思いますので、次回登板ではそういうところも見せて欲しいです」
細野は現在のNPBでは希少性の高いパワー型の左腕になれる可能性を持っている。
「今、一軍で活躍している左腕投手は、150キロは投げるけれど、コントロール、変化球は良い宮城投手(オリックス)、日本ハムのローテーションに入っている山崎 福也投手、加藤 貴之投手もコントロール、テクニックで勝負する投手。球界にはそういう投手がほとんどです。
ゴリゴリのストレートで勝負して、躍動感に溢れた左腕投手はなかなかいません。フレッシュさもありますし、一軍の舞台に出てくるのを楽しみにしています」
課題の制球力はどうだったのか。
「この試合を見る限りではボールがずれることはありませんでした。いつでもゾーンでしっかりと強いストレートで勝負できるようになってほしいです。まずは二軍で着実にレベルアップした姿を見せれば、一軍昇格も早い段階であると思います」
細野は自慢の速球に加えて、チェンジアップ、カーブ、フォークでも空振りが奪える。この試合では見せなかったが、アマチュア時代は高い牽制技術で幾度も走者を刺してきた。次回登板ではイニング数も増えていくだろう。着実に階段を登って、この1年目に一軍デビューが実現することを期待したい。

 

<関連記事はこちら>
・「秋まではNo.1評価」158キロ左腕・細野晴希(東洋大)がまさかの「外れ外れ1位」、 その要因は?
・楽天「松井裕樹の後継者」は158キロ左腕・細野晴希(東洋大)だ! 地元・宮城の逸材も狙って剛腕投手陣形成へ!【緊急連載・ドラフト指名予想②】

 

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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