試合レポート

11年連続ドラフト指名の徳島インディゴソックスに今年の目玉へ!154キロ右腕・白川恵翔が6球団スカウトの前で開幕戦で見せた!

2024.03.31


白川 恵翔(徳島インディゴソックス)

四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスが高知ファイティングドッグスとの開幕戦を4ー0と快勝。11年連続ドラフト指名を継続中の「育成最強球団」が幸先の良いスタートを切った。

早くもドラフト指名へアピールしたのは、開幕投手を任された白川 恵翔投手(池田)だった。徳島一筋5年目を迎えるエース右腕は、最速154キロのストレートと奪三振能力の高さが武器。先発としてチームを支えてきた投手陣の柱だ。

持ち味の力強いストレートはスカウトのスピードガンで最速151キロを計測。尻上がりに力強さが増し、5回を投げ6奪三振を奪う好投で勝ち投手となった。

それ以上に光ったのは、白川投手自身が「今までよりも意識して練習してきた」と語る制球力だ。

「今日の投球は四球を出さなかったことが大きかった。今シーズンに向け、下半身の強化を行ったことで土台が安定したことが好投につながった」

制球力の向上に努めたことが功を奏し、開幕戦のマウンドでも昨シーズン以上の安定感が見られた。南 啓介球団社長も、「スカウトも白川の成長を感じている。NPBに行かないといけない」と説明。6球団のスカウトが集結した前で早くも印象に残る活躍を見せていた。

また打線も2回に4番の佐藤 ムーディー 快内野手(George Washington High School ~California State University Northridge  Ottawa Titans)が一発を放ち先制点をあげる。その後も「点の取り方がよかった」と、岡本 哲司監督が口にしたように連打でランナーを溜め、犠牲フライや相手のミスを誘う形で得点を重ねた。最終的には4ー0で完封勝ち。今シーズン初戦は、投打が噛み合った好ゲームとなった。

昨秋ドラフトで起こった6人同時指名の興奮から約半年。独立日本一奪還を目指した戦いは始まったばかりだ。「未知への挑戦」をスローガンに、12年連続ドラフト指名、独立リーグ史上初のドラフト1位誕生を見据える徳島の躍進に今後も注目だ。

<関連記事はこちら>
◆徳島インディゴソックスの新入団選手21人は超豪華! MLB注目の高校生、東洋大強打者、ドラフト指名漏れ大学投手、甲子園準優勝スラッガーら「独立リーグ史上初のドラ1誕生」の期待大!
◆オリ茶野、西武岸…… 徳島インディゴソックス・岡本哲司監督が語る「NPBで活躍するOBの共通点」
◆今年の徳島ISで「NPBに一番近い」選手は誰だ!? 監督は日大出身右腕を絶賛、桐蔭横浜大卒内野手にはオリ茶野を彷彿!
◆【緊急企画】“ドラフトの鬼”徳島インディゴソックス「超育成球団の謎」に迫る!
◆2年で9人がドラフト指名 徳島IS・岡本哲司監督「驚異の育成術」を解き明かす!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.15

獨協大の新入生に専大松戸の強打の捕手、常総学院のサード、市立船橋のトップバッターが加入! 早くもリーグ戦で活躍中!

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?