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【センバツ4強戦力分析】今朝丸&間木の2枚看板が盤石な報徳学園!魔曲「アゲアゲホイホイ」も大きな味方だ!

2024.03.30


報徳学園の今朝丸 裕喜、間木 歩※写真は過去の取材より

第96回選抜高等学校野球大会は30日に準決勝、31日に決勝戦が行われる。
昨年のセンバツ準優勝校・報徳学園は、これまで2度の甲子園優勝経験がある。2002年以来22年ぶりの優勝を狙える実力、雰囲気がある。

■データ・勝ち上がり

総得点 13
総失点 4
チーム打率.283

1回戦    愛工大名電  3-2
2回戦    常総学院   6-1
準々決勝  大阪桐蔭   4‐1

■盤石の間木と今朝丸の2枚看板

報徳学園は初戦から愛工大名電常総学院大阪桐蔭と全て強豪が対戦相手だったが、背番号1の間木 歩投手(3年)、背番号10の今朝丸 裕喜投手(3年)の2枚看板で抑え込んできた。
大会No.1右腕の呼び声が高い今朝丸は、愛工大名電戦で7回を投げ1失点。大阪桐蔭戦では1失点完投勝利。140キロ後半の速球、スライダー、フォーク、カーブを投げ分け、強力打線を封じた。

間木は愛工大名電戦で3回1失点の好リリーフ。先発した常総学院戦では8回1失点とこちらも安定感抜群の投球。準決勝の中央学院戦では先発が予想され、しっかりと試合を作っていきたい。
優勝するにはこの2人が仕事するのが絶対条件だ。

■堅い守備を見せる内野陣、土壇場で力を発揮する打撃に注目

2投手を盛り立てる内野陣の守備が非常に堅い。ここまで3試合28イニングで、わずか1失策。特に二塁・山岡 純平内野手(2年)、三塁・西村 大和内野手(3年)、遊撃・橋本 友樹内野手(2年)の3人の守備技術の高さは今大会No.1だ。普段から実戦形式の練習を多く行い、緊張感のある中で作り上げてきた。

打撃は初戦のサヨナラ打を放った斎藤 佑征内野手(3年)が打率.583を記録。今年のチームで一番打撃技術が高い3番西村 大和内野手(3年)は打率.364を記録。

一発を打てる打者はいないが、勝負どころで力を発揮できる打者が多いことに加え、どの選手も脚力が高く、全力疾走を心掛け、エラーを誘いやすい。相手投手からすると嫌らしさを感じる。ここまで好投手続きだったブロックで、14得点、チーム打率.283は悪くはない。

西村大和(報徳)※写真は過去の取材より

■大声援をバックに22年ぶりの優勝を

4強進出の中でも守備力、投手力の高さは一番だろう。このチームの切り札・今朝丸をうまく温存する形で決勝戦に臨むことができれば、優勝は大きく近づくのではないか。

地元にある高校ということで、ファンからの人気も高く、攻撃時の大声援は準決勝進出4チームの中で一番大きい。特にチャンス時の「アゲアゲホイホイ」は、球場全体を巻き込む「魔曲」となっている。報徳学園の選手たちにとって大きな味方であり、22年ぶりの優勝を掴んでいきたい。

【ベンチ入り選手】

間木 歩投手(3年)
徳田 拓朗捕手(3年)
斎藤 佑征内野手(3年)
山岡 純平内野手(2年)
西村 大和内野手(3年)
橋本 友樹内野手(2年)
辻本 侑弥外野手(3年)
福留 希空外野手(3年)
安井 康起外野手(3年)
今朝丸 裕喜投手(3年)
吉川 大進投手(3年)
操野 拓真捕手(3年)
西川 成久外野手(3年)
安田 羽瑠内野手(3年)
貞岡 拓磨内野手(3年)
伊藤 功真投手(3年)
星山 豪汰投手(3年)
馬場 啓太捕手(2年)
金本 遊森外野手(2年)
田村 惺外野手(3年)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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